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2024年10月、小学4年生のクラスに絵本を読みに行ってきました。

いただいている時間は、10分です。

もしかしたら、知ってるかも、と思って表紙を見せたら、「知ってる！」と嬉しそうな顔になった子は、思ったよりも少なかったです。

『そらいろのたね』（なかがわりえこ文　おおむらゆりこ絵　福音館書店）

先日の、中学2年生で読んだときの失敗を、心に刻み、しっかりと読みました。


そっちのがいい、と思って取り替えっこしたのに、 また、そっちの方が良くなって、やっぱり返すと勝手を言って、独り占めをするキツネの理不尽さにあっけに取られる展開がわたしは好き。

そして、ゆうじは、いつも言いなり。

抵抗しない。

抵抗しろよ、と思うけど、しない。

そして、こういう関係性は、子どもにも大人にも生まれる可能性はあるある。

それを発見してこんなふうに絵本に書いちゃうのが、たまらない。

そんなお二人がもうこの世にはいない。

けれど、絵本はある。

だから、読む。

そんなふうに、一人で満足し、子どもたちの顔見たら、ニコニコしているので、勢いに乗って、

「じゃあさ。怖い絵本、読んでいい？」

読んで読んで怖い絵本読んで読んで。

「本当に怖いけど、本当に読んでいい？」

『は・は・は』　（せなけいこ　あかつき）

どんどん読み進める。

あっけに取られる子どもたち。

笑いが起きる。

怖いよねー。

そんなの全然怖くない！ と言われるけど、わたしは怖い。

子どもを恐怖に陥れるのが巧みなこの方も、もう、この世にはいない。

けど、絵本はある。

だから、読む。

まだ、ちょっとだけ時間があったので

「じゃあさ、難しい絵本、読んでいい？」

いいよいいよ、難しい絵本、読んでいいよ。

「本当にいい？　難しいよ」

『どっとこむしずかん』　（中村至男　福音館書店）

簡単簡単簡単！と嬉しそう。

どんどん、ページをめくらされる。

「簡単だったかー」

簡単簡単！

「じゃあ、これで今日の絵本は終わりにします」

よし、ちょうど10分。

ピタッと着地を決めた体操選手の気分。


「みんなそらいろだね」と言われました。ホントだ！↑


なかがわりえこさんとおおむらゆりこさんの絵本
追悼 中川李枝子さん 『ぐりとぐら』でびっくりしたことと妄想

せなけいこさんの絵本
例のあの人が…なんの救いもない怖い絵本。幻の原画あり『きれいなはこ』

わざと大人のいやらしいシタゴコロスケスケで読む『にんじん』

どっとこシリーズ
近くで見るより遠くから見た方がわかりやすい『どっとこどうぶつえん』

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