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「どんなかんじかなあ」



どんなかんじかなあ
中山千夏
和田誠
自由国民社

目次

どんなかんじかなあ

わたしの脳内にあるほしい絵本リスト

ずっとずっと何年も前から
「わたしの脳内にあるほしい絵本リスト」の上位にあった絵本。


でも、
実際、読む場があるかな、とか
教訓めいているかな、とか
いろいろ考えて
実際、「買う」に至らなかった絵本。


2月に名古屋の藤井風アリーナツアーの前に
絵本セラピスト仲間のてるちゃんの絵本セラピーに参加しました。




その会場が
真本堂さんという本屋さんで

そこで出会って

「ああ、これはここで買うってことだったんだな」と

買いました。


どんなかんじかなあ

あらすじ紹介(出版社のHPより引用)

ともだちの まりちゃんは めがみえない。

それで かんがえたんだ。
みえないって どんなかんじかなあって。

しばらく めを つぶっていたら わかるかもね。
うん、めを つぶっていてみよう。

・・・・・・・・・・・・・

なんてたくさん
いろいろな おと!!

ぼくは おどろいて めをあけた。
まえと おなじ しんとした よのなかだった。

だから まりちゃんにあったとき いったんだ。

みえないって すごいんだね。
あんなにたくさん きこえるんだものね。
みえるって そんだね。
ちょっとしか きこえてないんだものね。

まりちゃんは わらって、こういった。
「ひろくんって、かわってる!」

学童保育での反応

この絵本を読んだら、

学童さんも、同じように

目をつぶってました。

「見えね〜」

「見えね〜」と

わいわい、言ってました。

「深海みたい」

「明るい」

「さっきのホホジロザメがいる!」


お父さんもお母さんもいない
神戸の地震で死んじゃった
それってどんな感じかなあ

というところでは
「津波きた?」
って言った子がいました。


今の小学生に

「神戸の地震」 阪神淡路大震災 は
もしかしたら遠くなっちゃってるかもしれません。

だって
東日本大震災も
生まれる前、なんですもんね。

でも「神戸の地震」
と聞いて

「津波きた?」
とすぐに連想するんだなって
わたしは読みながら
感心してました。

ラストに近づくにつれて
どんどんシーンとなっていきました。


「どんなかんじかなあ」って
相手のことを
想像してみる時間を

絵本を一緒に読む時間を通して
共有することができたんじゃないかなって
感じました。

たった
数分でも
その時間を一緒に持てたこと

そのことはすごく貴重なことなんじゃないかと思います。

「相手のことを考えましょう」「思いやりを持ちましょう」「優しい人になりましょう」

「相手のことを考えましょう」

「思いやりを持ちましょう」

「優しい人になりましょう」



ただ言われても

「じゃあ、どうやって?」

って問い返されたら

しどろもどろになっちゃう、わたしは。



だから、絵本のちからを借りて

ほんの数分、

「どんなかんじかなあ」を体験してみる。



もちろん、相手の感じていることを

そのままおんなじように

感じることはできない。



だけど、

「どんなかんじかなあ」と

考えることから

始まるのかもしれない。



即効性とか

合理的とか

費用対効果とか

タイムパフォーマンスとか

そういうことから

対極にあるこの時間が

わたしはすごく好き。



やっぱり買ってよかった。

勇気を出して

読んでよかった。




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