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高校生に絵本の授業
「至誠勤労」二宮尊徳像
目次
高校生に絵本の授業を
(メタセコイア)
2022年度に引き続き、2023年度も
ご依頼をいただき、神奈川県立吉田島高校 生活科学科 ヒューマンサービスコースを選択している
3年生15人の生徒に
「子ども文化」の授業で「絵本の読み聞かせ」を2コマ担当させていただきました。
授業の内容
将来、保育士になる希望を持っている生徒たちへ
どんな授業をしたら良いか考えました。
ただ聞くだけではなく、クイズ形式や問いかけを多く挟み、考え、発言し、主体的に楽しめる時間にしたいと考えました。
また、冒頭に「読み聞かせ」についての定義をはっきりと共有することにしました。
50分×2コマの授業時間をいただきました。
1コマ目は、大きく2つのポイントに絞りました。
1 子どもは絵本をどんなふうに楽しんでいるか
2 読み聞かせのやり方
子どもがどんなふうに絵本を楽しんでいるかについては、とある方法により、実際に体験してもらいました。
体験してみて、どのように感じたかを生徒に発表してもらいました。
読み聞かせのやり方については、手元に各自1冊絵本を用意してもらい、持ち方やめくり方を一緒に練習しながら説明しました。
なぜ、そうするのかの理由も伝えるようにしました。
2コマ目は、実技をメインにしました。
全員が一人ずつ、3歳〜5歳の園児の前で絵本を読むと想定して、読み聞かせの実技をしました。
とは言え、1冊の絵本を全部読んでもらうと時間内に終わりません。
15人全員を時間内に実技してもらうためにどうしたらいいか考えました。
そこで、実技の目的を
「大勢の園児の前に立って、絵本を持ってめくる練習」として
1 アイコンタクト
2 タイトルを言う
3 一行目だけ読む
4 絵本を閉じる
5 もう一度タイトルを言う
これだけを一人2分と想定して、実践してもらいました。
個人的な感想ですが、生徒一人一人の声や読む姿が、「もっと読んでほしい」と思わせるものでした。
一生懸命読む姿は、小手先の上手いとか下手とかを超えて、人を惹きつけるのではないかと思いました。
また、絵本の一行目のなんと魅力的なことか、お話の世界へ引っ張り込む「一行目」なんだなと発見しました。
このやり方ですと、所要時間は想定よりも短かったので、2人の生徒に短めの絵本を1冊全部読んでもらいました。
読み方のアドバイスをしました。
実技の後は、実際、保育園で人気のある絵本の紹介や、読んだときの園児の様子などの具体例をお話ししました。
日本で一番売れている絵本の秘密について、皆さんで考えながら読んでみる、ということにもチャレンジしました。
生徒一人一人が主体的に参加し、考え、発言し、笑いもあり、驚きもありの楽しい授業になったのではないかなと感じました。
わたしにとっても、高校生と絵本を読むという貴重な機会をいただきました。
お声かけいただき、吉田島高校のご担当者様に感謝しています。
配布資料
短い授業時間に全てのことはお伝えできないので、配布資料を用意しました。
□読み聞かせマニュアル
↓
実際に保育園で絵本を読むことになったとき、具体的に役に立つ内容にしています。
□年齢別おすすめ絵本リスト
↓
実際にこれまで多くの現場で読んできて自信を持っておすすめできる絵本のリストを年齢別に用意しました。
□セルフマガジン「絵本で子育てをはじめたいあなたの困った問題を解決します」
↓
保育園ではなく、お家での読み聞かせのやり方についての冊子です。
将来、彼らが親になったとき、役に立つかもしれないので、お配りしました。
□絵本で子育ておはなし会のチラシ
↓
毎月開催している乳幼児と保護者向けの読み聞かせ会に、ぜひ、読み聞かせにきて欲しいと伝えました。
平日は難しいと思いますが、夏休み期間中にぜひ来てほしいです。
高校生が絵本を読みに来てくれたら、赤ちゃんもママも喜ぶと思います。
絵本を子どもに届ける人を増やしたい
もしもこの先、彼らが保育士として働くことになって、そこで園児に絵本を読んでくれるとしたら、
それは、その子が唯一出会える絵本の時間になるかもしれません。
なぜなら、保育園に子どもを預けて働いている全ての保護者が、家庭で絵本の読み聞かせをしているかと言えば、そんなことはないだろうと確信を持っているからです。
だから、彼らがこの先、子どもに絵本を読んでくれるとしたら、それはすごく尊い時間になるはずです。
少しでも、今日の読み聞かせの授業がその先の未来につながっているといいなと思います。
高校での絵本の授業の導入について、ご検討いただけたら、喜んで伺います。
授業時間や人数や内容や料金など、お気軽にご相談ください。