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高校生に読み聞かせの授業「読み聞かせが少しでも上手くなりたい」

神奈川県立吉田島高等学校 生活科学科 ヒューマンサービスコースを選択している3年生16名に「保育実践」として絵本の読み聞かせについて2コマ授業をさせていただきました。
2024年で、ご依頼いただくのは3年目となります。

授業の目的は、「読み聞かせのポイントを知り、絵本を読むことの楽しさを感じながら絵本の 持つ魅力を表現できる力を養う」です。
この目的を達成するために、どんな授業をしたのか少しだけお伝えします。

玄関前の池にカワセミがいました


目次

授業の流れ

1 はじめに
アイスブレイクとして1冊絵本を読みました。同じシリーズの2冊を持参し、どちらがいいか直感で選んでもらいました。 満場一致で決まりました。
しりとり遊び絵本を、次のしりとりを当ててもらいながら読みました。ポンポン声が上がり、のっけからとても盛り上がりました。
絵本を楽しむ力を十分に持っている高校生だということがすぐにわかりました。

2 簡単な自己紹介
「雨だったので上下カッパで原付バイクでここまで来ました」と言うと「すごい」と感嘆の声をいただきました。ありがとうございます。

3 今日のゴール
「今日の2コマの授業が終わったとき、どうなっていたら嬉しいか」目標を設定してレジュメに書き込んでもらいました。
ちなみに、わたしの設定していたゴールは、「保育園などで読み聞かせをするときの技術と心構えを知ってもらう。絵本を読みたいと思ってもらう」です。
彼らは、この後、保育実習があります。そこで実際に園児たちに絵本を読むことになるでしょう。現場で使える実践的な技を具体的にお伝えしたいと思っていました。

4 絵本と子ども
絵本の読み聞かせの定義の共有、子どもは絵本をどんなふうに楽しんでいるかを実際に体験してもらいました。
今年度は、レジュメも少し工夫して(   )に書き込むなど、授業っぽいものを用意しました。

ここまでで、1コマ目の終了時間まであと4分くらいとなったので、絵本を1冊読みました。
「懐かしい!」との声が上がりました。

5 読み聞かせのやり方
基本的な持ち方、めくり方、読み聞かせのやり方をお伝えしました。
彼らは、「読み聞かせ検定」を受験済みとのことなので、基本的な知識はすでに持っています。
そのため、より実践で使える読み聞かせの技術と心構え、1冊の絵本を最初から最後までどうやって読むか、なぜそうするのかの理由を交えてお伝えしました。
実際の現場でよくある落ち込みポイントとその攻略法などについてお話ししました。

6 実技
実際にみんなの前で、読み聞かせの実技をしてもらいました。
全員が一生懸命に絵本の読み聞かせに挑戦していました。
人前で絵本を読むのに、上手いも下手も関係ないと確信しました。
すらすら読めるからいい、とか、上手にめくれるからいい、とかそんなの関係ないです。
持ち方やめくり方や読み方が たどたどしくても、その一生懸命さが、その声が、その姿が、丸っと全部よかったです。
上手に読む必要なんてなくて、ただただ、誰かに絵本を読もうと必死なその姿、それを見せるだけで素晴らしいことだ、と改めて確信しました。
きっと、保育園の実習で彼ら高校生が絵本を読んでくれたら、園児さんたちはどんなに喜ぶことでしょう。

生徒からの感想

□2つの読み聞かせが全く違うことが今日一番学べたことでした。(←最初の定義の共有について)

□自分の今日のゴールが「読み聞かせが少しでも上手くなりたい」だったから、今回、読み方や持ち方、絵本のめくり方などを教えてもらったからそのことを意識して読んでいけば上手くなるなと思った。

□小さい子が絵本に対して「知っている」と言われてちょっと凹んだりすることもあったけど、それはイコール嬉しいってことを知れてよかったです。

□年齢や性別など関係なく読めて楽しめる。人によって感性が違うから思っていることが違くて面白いなと思いました。

□子どもたちが無反応だとすごく不安だし、心配になるけど、集中して子どもたちなりに絵本を楽しんでくれているんだと知って安心した。

□自分なりに正解を探しながら、たくさん絵本を読みたいと思う。

□自分がただひたすら読むのではなく、子どもたちと一緒に楽しみながら読む読み方、いろいろあると思うので、試しながら読みたいと思う。

□読み聞かせについて、その動作をする意味や、それによる子どもの心理を新しく知ることができました。

□保育を学びはじめてから絵本が大好きになったので、これからもたくさん調べて知って読んでもっともっと大好きになってたくさんの本をスラスラ読めるようになりたいと思います。

□本に対してすごい情熱を持っていてすごいなと思いました。

高校生への授業のご依頼お待ちしております

あっという間の2コマの授業でした。
保育実習では、乳児クラスにも入れるそうなので、今後は赤ちゃん絵本についてもお話しできたらと思います。
また、実際の読み聞かせの現場でのお話をもう少し増やしてもいいかも知れません。
「皆さんは、大人ですか? 子どもですか?」
「日本で一番売れている絵本はなんでしょう?」など問いかけをたくさんしながら進めていきました。

高校生へ絵本の授業をさせていただけませんか。
保育に関わる授業に限らず、絵本は考えるきっかけのツールとして有用です。
内容についてご相談させていただけたらと思います。

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