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(なんでわからないの?)はNG 親のスタンスが問われる絵本『とけいのほん①』『とけいのほん②』

とけいのほん①』『とけいのほん②
(まついのりこ 作 福音館書店 1973年5月初版)


表紙は見たことがある気がするけれど、読んだことのない絵本です。
そういえば、わたしは時計に関する絵本をあんまり持っていないかもしれません。

図書館に予約して借りてきました。
なぜ、読もうと思ったかというと、『ミリオンぶっく』に載っていたからです。

『ミリオンぶっく』2024年版では、①134万部、②107万部発行されています。
①と②は同時に発行されたようです。
②は①の続編なのですが、同時に発行されている、というのが面白いなと思いました。
ラストページにこうあります。

(以下引用)
もっとすすみたいひとは
とけいのほん②を
みてごらん
(引用ここまで)

さらに
①の裏表紙に「とけいのほん②もみてちょうだいね」と印刷してあるんですよね。
①を読んだら②を読むように促されるんです。

これは珍しいなあ。
1冊に詰め込まないで、難易度により段階を分けて、最初から2冊に分けたんですね。

また、「福音館のペーパーバック絵本」として①1987年11月第40刷、②1990年8月第37刷と奥付にありました。
ということは、ハードカバーとしてではなく、廉価なペーパーバック絵本として、増刷を重ねたということですね。
410円。

現在でも「福音館のペーパーバック絵本」というジャンルはあるようですが、この絵本はハードカバーのみみたいです。

ペーパーバック絵本として購入しやすい金額だったから、ミリオン達成したということも一つ理由にあるのかなと思いました。

今では、当たり前に時計を読めるから、最初にどうやって、時計を読めるようになったのか忘れてしまいました。

確かに、初めての子どもをもった親が、子どもに時計の見方を教えようと思ったら、難しいですよね。
皆さん、どうされているのでしょうか。
記憶があやふやだけれど、小学校1年生の時、算数セットに時計が入っていたような・・


1から12までの数字が書いてあって、
長い針と短い針があって
進む速さが違って
針の刺している位置で
今何時かわかるっていうのを
幼い子どもにどう説明するか。

難しいよなあ。

これをこの絵本は、語りかける、問いかける、親しげな口調で
わかりやすく
丁寧に教えてくれるんです。

これは必要に迫られて購入した人は多かったんだろうな。
①では、9時とか10時とかぴったりの時間と、4時半 6のところに長い針がある場合の時間の見方までを教えてくれます。

②では、数字と数字の間の「何分」っていうのをわかるようにしてくれます。

そのためにどうするか。

5ずつくっついたカードを並べるんです。
なーるほど。

数字と数字の間のどこに長い針があるか、
その時、短い針はどこにあるか、
それで今が何時何分かわかる

それをわかりやすく教えるのは
すごく難しいと思います。

この絵本はそれがとてもうまいこと、絵と言葉で、幼い子どもに歩み寄っています。



ただ、この絵本を読んだからといって、すぐに幼い子が時計の読み方を理解できるようになるとは限らないと思います。

得意な子もいれば、苦手な子もいるはずです。

この絵本の中には、たくさんの問いかけの言葉があります。
子どもが考える時間、答える時間を
ちょっと待つのは必要かもしれないけど、
答えられるまで、待ち続けるのもプレッシャーだと思います。

もしも、読んでいる親が、(なんでわからないの?)オーラを出すと、辛い絵本になってしまう可能性もあるかもしれません。

答えられなくても、ただただ、書いてある言葉をスルーっと読むだけにした方がいいのかもしれません。

お勉強ちっくになりやすい絵本なので、読むときに 親の、大人のスタンスが問われる絵本とも言えるかなと。

先日、幼い子に読む機会があったのですが、やっぱり、答えられる問いかけと、シーンとなる問いかけがあります。
そこはスルッと次を読む、というのがいいのかなと思いました。

この絵本、今もコンスタントに売れているようです。

今の子どもたちは、もしかしたら、デジタル時計の方が馴染みがあるのかもしれませんね。

わたしは、やっぱりアナログが好き。

アナログの時計は、視界には入ると感覚的に時間がつかめるのが良いなと思います。


とけいのほん①』『とけいのほん②
(まついのりこ 作 福音館書店 1973年5月初版)

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