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絵本の向きが1回だけ変わるのが激しく効果的『ふしぎなたけのこ』

ふしぎなたけのこ
(松野正子 さく 瀬川康男 え 福音館書店 1963年初版)


1967年に第1回目の世界絵本原画展でグランプリを受賞した絵本です。

昨晩もご近所さんからタケノコを3本いただきました。
この春、何回かタケノコのお裾分けがありました。
かつては、タケノコの皮を一枚一枚、子どもたちが一心不乱に、はいでいたのですが、近所のおじさんが、皮のむき方を教えてくれました。
縦に包丁を入れて、ぐるっと一気にむけるんです。
これを知ってから、タケノコ仕事が苦にならなくなりました。
近所のおじさんは、いつも糠もセットでくれるんです。
アク抜きして、細切りにして、ひき肉と一緒に甘辛く炒めていただきました。
残りは、細く切って冷凍してあります。

この絵本は、このタケノコの時期を逃さず読みたいです。

表紙のバックの色が青、なんだなあ。
今、気づいたけど、これは空の青と海の青なのかなあ。

タケノコは、「成長」の象徴ですよね。
リアルに、どんどんどんどん、グングングングン伸びていく。
あり得ない話だけど、でもタケノコだから、あり得なくもない(あり得ないけどね)

たけのこ掘り、幼いときにしたことがあります。

はっきり姿が見えているのは、硬いので、
土からちょっとだけ頭を出したのを
足で探って掘り出した記憶があります。

たろは、伸びていくタケノコにつかまって上に上にいっちゃいます。

タケノコの産毛でチクチクしなかったか心配しています。余計なお世話か。

絵本の向きが横長から縦長に1回だけ、変わるのだけど、それがものすごく効果的。

循環するお庭でシニアの皆さんと読みましたが、毎回、歓声が上がります。

次のベージをめくるときには、その上に上に伸びた縦長のタケノコを
ドーンと倒すように
絵本も倒してから
めくります。

そのタケノコを伝っていくと、海に出るんです。

山と海がタケノコでつながる。

まさに、不思議なタケノコだ。

この絵本が面陳してある絵本屋さんは好きです。

かつて、福岡のエルマーさんに行ったら、面陳してあって感激した



福音館書店の編集者 松居直さんは
瀬川康男さんから完全な状態で編集部に持ち込まれた『きつねのよめいり』(松谷みよ子作 瀬川康男絵 福音館書店 1960年初版)
この絵を見たときに、
実は「だめだろうな」と思ったそうです。
きれいな絵だが、日本の昔話としては弱い、と。静止的だと。
でも、実力を認めたから、率直に意見していったそうです。

「動くんだ、動くんだ、動くんだ」と言い続けて生まれたのが
『ふしぎなたけのこ』 なんだそうです。
確かに動いてますよね。
→過去記事です



ふしぎなたけのこ
(松野正子 さく 瀬川康男 え 福音館書店 1963年初版)


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