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なぜかずっと大爆笑のハイテンション『ほね』

ほね
(堀内誠一 さく 福音館書店 1974年10月 かがくのとも)



堀内誠一さんの科学絵本は、間違いないと信頼しています。

誰もが持ってる「骨」

普段の生活では、わたしはあまり意識しないですけど、大事なものですよね。

幼い子どもたちに「骨」の科学絵本を作るとしたら、どんな切り口で作るのか。
堀内誠一さんの腕の見せどころか。

まず、身近な、目に見える骨を見せる。
それは魚の骨、ですね。

魚を手づかみでこんなふうには食べないと思いますけどね。
これは、たい焼きの食べ方に近いかな。
ここは、箸を使って欲しかったような気もします。

魚を食べた後に残る骨。

次に
魚とタコを比べます。
骨がある、骨がない。
もしも、人間に骨がなかったらどうなるか、ユニークが絵で、ここは笑い声が上がる場面です。

その次のページも、笑い声が起きます。

骸骨の絵なのですが、動きがひょうきんなんです。
つい、真似したくなるような。

しかし、このページは、青いところに黒いテキストが乗っかっているので、がんばって読まないと、読みづらいです。(みんながんばれ!)

骨と骨がどうやって繋がっているか
どうして動かせるか
骸骨が解説してくれます。

また、骨の役割も。

黒いバックにいろんな種類の白い骨格が
見開きいっぱいに描かれています。
この骨格がなんの骨格かを当てるのも、盛り上がります。

骨に興味を抱かせ、仕組みや役割、他の動物との比較や、人間の暮らしや、昔のことを知るための手がかりになることなど、ほんの24ページの中に、詰め込み過ぎず、視覚的にわかりやすく、ユーモアを交え、表現されていて、やっぱり秀逸な科学絵本です。

表紙と裏表紙も、いい。広げて見せると喜ばれます。

保育園の幼児組さんで読んだら、なぜかずっと大爆笑のハイテンション。笑い声でわたしの読みが聞こえないくらいに。
そんなに?


記憶にないけど、原画があったのかなあ。

「堀内誠一 絵の世界」神奈川近代文学館へ行ってきました



ほね
(堀内誠一 さく 福音館書店 1974年10月 かがくのとも)


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