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赤ちゃんたちが共感せざるを得ない絵本『きゅっきゅっきゅっ』

きゅっきゅっきゅっ』(林明子 福音館書店 1986年6月)


保育園の1歳さん、2歳さんのクラスで読んできました。

彼らは、食い入るように、前のめり気味に、目を丸くして、この絵本を他人事じゃない感を漂わせて楽しんでいたように感じました。

彼らは、今、いろんなことを練習中です。
たった1年前、2年前にこの世にヒトとして生まれてきたばかりです。

食べる、飲む、出す、着る、洗う、歩く、たくさんのミッションをヒトとして、ステップを踏んでいる最中です。


ヒトとして、この世に生まれて50年以上経過したわたしも、いまだにそのミッションは続いているのかもしれませんが。

彼らは、ものすごいスピードで、シナプスをつなぎ合わせて、学習している最中です。

「スプーンを使って、スープを飲む」

これも学習している最中。
練習中です。

スプーンからスープをこぼさずに口に運んで飲む。

これは難しいです。
スプーンの角度とか、手の動かし方とか、口の開け方とか、色々繊細な調整が必要になるでしょう。

だから、練習中の彼らは、こぼしちゃいます。

「あーあ」

自分もこぼしちゃうけど、目の前の人がこぼしちゃうと
「あーあ」って言います。

それで、お世話を焼きたがります。

いつも自分がされているように。

されっぱなしじゃない。
自分も したい。

そういう気持ちの往来が生まれてる。

実際に、乳児組の彼らには、日常的に
誰かのために何をしてあげる
自分だって上手じゃないのに

そういう優しさの往来がわたしの目の前でも何度か見られました。

ヒトとして生まれて、まだほんの1年、2年でもう、「やさしさ」を知っている。

その姿は、決して、素通りできない。
生まれて50年以上たったヒトをたやすく感動させる。

すごいなヒト。

そしてそのヒトのすごさを、この絵本は表現している。
しかも、赤ちゃんたちが共感せざるを得ない絵本になっている。
そこがすごいと改めて感じました。

わたしはこの絵本を、一番下の娘が4歳のときに買ったんですね。
今更でもなく、買ったんだなあ。


きゅっきゅっきゅっ』(林明子 福音館書店 1986年6月)

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