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わからないまま数年経過した絵本 『おそらにはてはあるの?』

おそらにはてはあるの?
(佐治晴夫 文 井沢洋二 絵 玉川大学出版部 2003年12月)


福音館書店かがくのとも1999年12月号として出版されたものが、玉川大学出版部より復刊されています。

「はて」と言えば、今、話題のワードですが(←NHK連続テレビ小説「虎に翼」)
じゃない方の「果て」です。

出版社のHPより以下引用します。

「夜が暗いのは、宇宙に果てがあるからだ。もし果てがなくて星空がどこまでもつづいていたら、夜は明るいはずだから」これはドイツの天文学者オルバース考えで、オルバースのパラドックスとして有名です。“夜はどうして暗いの?”という子どもの疑問に取り組むことは、実は宇宙の深遠な真理に導かれるというスリリングな体験を味わうことになるのです。――天文台で真昼の星を見ることと、パイプオルガンの演奏が大好きな理論物理学者が、小さな子どもの疑問に答える、科学の絵本。
(引用ここまで)

2019年、コロナ前の上野の森親子ブックフェスタで、コーフン状態で買ってしまった絵本です。

玉川大学出版部さんのテントで、販売担当の方とおしゃべりして、売り子さんの熱量がすごくて、ものすごく盛り上がりました。

その勢いで、変な精神状態で、買ってしまったはいいものの、冷静になって読んでみたら、自分自身がイマイチピンとこない。

腑に落ちない。

え?
だから、どういうこと?

はてがある、その理由が、この絵本で説明されるのだが、正直、よくわからない。

幼い人にもよくわかるように書かれている、はずなのに、わたしにはわからない。
なんか恥ずかしい。
でも、ああ、そうなのか! と合点がいかない。

それで、買ったはいいものの、たぶん、誰にも読まずに、棚に収まったまま、数年経過。

だって、わからないのに、人に読めないよ。

もしも、お空にはてがないとすると、星でいっぱいになるはず。
そうすると、光がいっぱいになって眩しくなるはず。
でも、実際はそうなっていないのだから、はてはあるはず。

それが、いまいちピンとこない。

どんなに遠くにある星の光も必ず、見えるの? 光は届くの?

果ての果ての果てのもっと果ての星の光。
遠かったら、光が届かないってことはないの?

元々、宇宙の知識もないし、なんかよくわからない。

もしも、この絵本が、
「どうして夜は暗いの?」という切り口で描かれていたなら、
もしかしたら、ピンときたかな?

どうして夜が暗いのかといえば、それは、空には果てがあるから。

果てがあると暗いというのは、もしも、果てがなかったら、暗くないから。

なぜなら、星の光で埋め尽くされて明るくなるから。

これなら、どうだろう?

最後に、
「きっと かみさまが
おそらに はてを つくってくれたんですね。」
と科学絵本らしからぬ感じなのも、ちょっと残念な気がする。

どちらにしても、宇宙のことはよくわからない。
レビューを見ると「とてもわかりやすい!」とあるから、きっとわたしの理解力が低いんだと思います。絵本のせいじゃないです。

わからないから、この絵本は、美しくデザインされた絵を、ポスターのように、絵葉書のように楽しむ絵本として、割り切ってみたら、どうだろう?
(ひがしくんぺいさんのテイストに似ている気がします)

そう吹っ切って、大人の皆さんに、青空の下、木漏れ日の中、声を出して読んでみたら、なんか本当に、吹っ切れました。

ああ。
そうか。
だから、夜空は暗いのね、と承知しました。不意に。

不思議です。

かと言って、うまく説明はできないのだけど。

わたしが、上野の森で、玉川大学出版部の方とおしゃべりして、コーフン状態のまま、買ってしまったのには理由があります。

この絵本が、テレビで紹介され、夜中に注文のFAX が山盛り届いた、というお話を聞いたからです。

2019年4月5日放送のNHK番組「チコちゃんにしかられる」で紹介されたそうです。

それですぐに重版がかかったそうです。

「チコちゃんにしかられる」では、やはり、「なぜ、夜は暗いの?」という問いかけからだったようです。

「太陽が沈むから」と答えると、チコちゃんに「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と怒られちゃいます。

この絵本を読めば、チコちゃんには怒られません。

それにしても、最初の問いかけが何かって大事な気がする。

おすすめしているのかしてないのか、ちょっとわかりづらい紹介の仕方でごめんなさい。

ちなみに、福音館書店のかがくのともとして出版されたときは正方形に近い判型だったので、復刊する際に、テキストの配置や星空の暗いところの色味など、ところどころ変更されています。


おそらにはてはあるの?
(佐治晴夫 文 井沢洋二 絵 玉川大学出版部 2003年12月)


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