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邪道な読み方かもしれないがみんなで作る『おとがあふれてオムライス』

おとがあふれてオムライス
(夏目義一 さく 福音館書店 ふしぎなたねシリーズ 2019年2月 ちいさなかがくのとも)




小学4年生の朝の読み聞かせ。

「さて、皆さんはお料理はしますか?
何を作れますか?」

「目玉焼き!」「卵焼き!」「スクランブルエッグ!」「ウィンナー」「サンドイッチ」

「じゃあちょっと、難易度高いかな〜。
これは作ったことありますか? オムライス」

「作ったことある〜!」

「じゃあ、作ってみましょう」

と言いながら読み始めました。

わたしは、この絵本は、邪道かもしれませんが、子どもたちに次の展開を予想してもらい、答えてもらいながら読み進めます。

例えば、2ページ目をめくる前に、材料を予想してもらいます。

「卵!」
「ケチャップ!」
「ご飯!」
「お肉!」
「玉ねぎ!」
「ウィンナー!」
「ピーマン!」「え? ピーマン入れる?」

あらかた答えてもらってから、ページをめくります。

すると、材料の絵が描かれていて
「ざいりょうは これ!」と。

次のページをめくる前に、
「じゃあ、まず最初に何をしますか?」と聞きます。

「卵を割る〜」
「ケチャップライス作る〜」
「手を洗う〜」
「野菜を切る〜」

「野菜を切る? じゃあ、何から切る?」

「にんじん!」

ページをめくります。

すると、にんじんの皮をむいて、細かく刻むまでが、絵とリズミカルなオノマトペで描かれます。

早いテンポで読み進めていきます。

「にんじん切れたよ。 次は?」

「ピーマン!」

ページをめくります。

こんなふうにみんなで、オムライスを作ることをシュミレーションしながら、絵本を読んでいきます。

お料理って、予測をたてて効率よく準備しながら、リズミカルに作っていくと楽しいよね。

小学4年生でもちゃんとオムライスを作る段取りを脳内でイメージできてるし、なんなら、手も動いちゃうんですよ。
なんか作れそうな気がしちゃう。

これは、保育園の幼児組さんでも、彼らなりに手順を考えながら、予想しながら、一緒にオムライスを作った気になって楽しんでくれます。

ひたすら「たまごをわるーーーー!」と言い続ける子もいたりして、面白いです。

台所はオノマトペの宝庫なのだな〜と気づかされます。

どの年代と一緒に読んでも面白いです。

人生の先輩と一緒に読むと、裏技を教えてもらえたりして、タメになります。

めちゃくちゃ邪道な読み方かもしれませんが、楽しいです。

ちなみに、作者の夏目義一さんは、小田原の方みたいなんですが、謎なんですよね。
どんな方なのか、講演会とかあったら、お会いしてみたいと思っているのですが。

おとがあふれてオムライス
(夏目義一 さく 福音館書店 ふしぎなたねシリーズ 2019年2月 ちいさなかがくのとも)



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