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子どもと遊ぶヒントが見つかる絵本『ゆかいなかえる』

ゆかいなかえる
(ジュリエット・キープス ぶん・え いしいももこ 訳 福音館書店 1964年7月)
原題 『frogs merry』(1961年)


絵のことはよくわからないけど、この絵が好き。
かえるの動きがユーモラスで、真似して描きたくなります。(実際、描いてみた)
日本の鳥獣戯画に通じるような動物のユーモラスな動き。
本当のかえるは、こんな動きや表情はしないのかもしれないけれど、一心不乱に遊ぶ人間の子どもたちの動きにも見えてきて、こんなふうに遊んだら、さぞや楽しいだろうなと思わずにはいられません。

泳ぎの競争
カタツムリのかくしっこ
サギから身を隠す
手をつないでぐるぐる回る
手を離して尻餅をつく
亀の甲羅に乗ってひやかす

仲間とそんな遊びをしたら楽しいでしょうね。

子どもとの遊びのヒントがあると言えるかもしれません。

子どもって、こんなたわいもないことをひたすら楽しめたりするもんですよね。

ちょっとスリルがあったり、
ただただぐるぐる回ったり
それだけで
ゲラゲラ笑っちゃうほど、ゆかい。

お腹が空いたら、ご飯を食べて
暗くなったら、歌を歌って。

冬が来ると土の中で眠る。

常に愉快なかえるたちは笑顔。
口角が上がってます。

実際は、食べたり、食べられたり、楽しいことばかりではないのかもしれませんが、
タイトルの通り『ゆかいなかえる』がひたすら描かれます。

かえるの動きもいいのですが、色使いもいいのです。
潔く、白と黒と青と緑のみ。

水面、飛沫、葉っぱ、白鷺、満月、雪、夜の動物たちなど、それはそれは、豊かな生き物の暮らしが描かれます。

石井桃子さんの翻訳もリズミカルで愉快。

わたしが特に好きなのは
「ひいらいた ひいらいた と ぐるぐる まわる。」
のところ。

「ひいらいた ひいらいた」はわらべうたの調子で歌い読みしています。

原文はわからないけれど、アメリカの絵本を、「ひいらいた ひいらいた」と訳してくれたのが、なんだか嬉しくて。

ゆかいなかえる
(ジュリエット・キープス ぶん・え いしいももこ 訳 福音館書店 1964年7月)

#主観と本音で絵本を喋る
#読んでみたいと思ってもらいたい
#ほぼ毎日絵本紹介ライブ
#上甲の絵本紹介ライブ

インスタグラムでも『ゆかいなかえる』ご紹介しています

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