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シルエットクイズで乳児さんとも盛り上がる『ピンポーン』

ピンポーン
(中川ひろたか 文 荒井良二 絵 偕成社 2000年2月)


シルエットクイズ。
「ピンポーン」
見開きの左ページには、家の中。
右ページには玄関にやってきた人のシルエットが見えます。
「はーい どちらさまですか」

すぐにページをめくらず、ちょっと間をとります。
すると、このわかりやすいシルエットを見た人たちは、
「ねこ!」と得意げに答えます。

その満足げな顔をじっくりと拝見してから、ページをめくります。

すると、左ページには
「おとどけものでーす」というテキストと
家の中の人のシルエットが書かれています。

右ページには、開かれたドアと配達員さんが荷物を持って立っています。

そうです。
配達員さんは、猫です。
さらに、手に包装されたお届けものを持っています。
年齢が上がってくると、このお届けものをさらに言い当てます。
1歳さん、2歳さんくらいだと、猫だと言い当てたことをこぶしを突き上げんばかりに喜んでいて、そこまで目が向かない人もいるみたいです。

2場面を使って、このやりとりを繰り返します。

最初はわかりやすいのですが、次はちょっとだけ難易度が上がります。
シルエットだけでは、ちょっとわかりづらいです。
だから、いろんな動物の名前を言います。

でも、どうやら家の中でおとどけものを待っている人と同じなのかな、と予想します。

どうやら、そうらしい。
犬は犬の配達員、ペリカンはペリカンの配達員。

ところが、次のコアラの荷物を届けたのは、コアラじゃないみたい。

こどもだましじゃない、一筋縄ではいかない感じがまた、よき。

しかも、
「はーい どちらさまですか」と玄関に向かうその向かい方がユーモラスな動き。
うちの子は真似してました。可愛かったなあ。

ラストの場面は、おとどけものを使っている人たちが描かれています。(人じゃないけど)
あー。これが届いたんだー。やっぱりね。

そんな楽しみも最後にあります。

小さい絵本ですから、親子でピッタリくっついて読むのが最適ですが、赤ちゃん向けの読み聞かせ会でも盛り上がる1冊です。

たわいもない繰り返しの絵本のようですが、なかなかに、工夫があって喜ばれるのでわたしは好きな1冊です。

ピンポーン
(中川ひろたか 文 荒井良二 絵 偕成社 2000年2月)

インスタグラムでも『ピンポーン』ご紹介しています


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