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赤ちゃんだけじゃなく、いろんな年代の人を笑顔にしちゃう絵本『だるまさんが』

わたしじゃなくてもいいかなと思って、ずっと買わずにいた絵本。
我が子が赤ちゃんのときには出会えなかった絵本。
このまま、買わずに、それでいて「間違いなく推しの絵本」としての距離感でいくのかなと思っていました。



ところが、ついに購入していまいました。

なぜなら。
ボードブック版が新たに発行されたからです。

だるまさんが
(かがくいひろし ブロンズ新社 ボードブック 2024年1月)



小学2年生のクラスに10分の時間をいただき絵本を読みに行きました。
もしかしたら、読む時間がちょっと余っちゃうかも〜と、こちらの絵本をカバンに追加しました。

予想どおり、ちょっと時間が余ったので、「もしかしたら、知ってる人もいるかもしれないけど、この絵本を読んでもいい?」と表紙を見せました。

すると「知ってるー!」「持ってるー!」「うちに3冊あるー!」「読んでもらったことあるー!!」と口々に。
そうだよね。やっぱりね。

「じゃあ、読みます」
読み始めると、小学2年生たちが、ニッコニコに。
そして声をそろえて
「だ る ま さ ん が」と言ってくれました。
「次、なんだっけ?」
「ころんだ」
「じゃないんだよ、ほら」

「どてっ」
笑顔。

本当にこの絵本はすごいです。
一応、赤ちゃん絵本なんでしょうけれども、7歳、8歳の人たちも喜びます。わたしの目の前で、その姿を見せてくれたので間違いないです。

だるまさんが』は2008年に出版され、瞬く間にミリオンセラーの仲間入りとなりました。
「ミリオンぶっく2024」では376万部発行とあります。

作者のかがくいひろしさんは、すい臓がんのため、『だるまさんが』発行の翌年、2009年に54歳でお亡くなりになりました。
 
2018年10月31日付け朝日新聞朝刊に
「だるまさん」幸せの連鎖10年
と題してかがくいひろしさんの記事がありまして、大事に切り抜いて、時折、読み返しています。
 
かがくいひろしさんは、養護学校の先生でした。
 絵本作家としてデビューしたのは、50歳を過ぎてからでした。
 
かがくいひろしさんは、寮生活をしていたときに、ベッドにドイツの修道女の言葉を貼っていたそうです。


 (以下引用)
効果があればやる、なければやらないという考え方は合理主義といえる。
これを人間の生き方にあてはめるのはまちがいです。
子どもたちの毎日毎日が人生なのです。
  (引用ここまで)



 かがくいひろしさんが、惚れ込んでいたのは、子どもの描く線や絵だったそうです。
 
養護学校で、子どもたちを笑わせるために
人形劇を作ったりしたそうです。
 
 こちらはかがくいひろしさんのメッセージです。


  (以下引用)
今の大変な時代に、悲しい本というのは、ちょっとつらいなあと思うのです。
僕はふんばって笑顔になれる、笑える絵本をつくっていきたい。
一時でも親子で笑顔になってくれればと思うのです。
 (引用ここまで)



ずっと、養護学校の先生として、現場で子どもたちを笑顔にしてきた。
表情で感情を表すことが難しいような心身障害児たちの毎日毎日と真摯に向き合ってきた。
そのかがくいひろしさんのホンモノの優しさが絵本からにじみ出ている。
 
ホンモノだから、赤ちゃんが、ちゃんとわかる。 
それをかがくいさんも信頼している。
 
そんな絵本なのかなって思いました。
 
たった4年の絵本作家生活。
もっともっと描いていただきたかった。
 
でも、絵本はずっと残る。
そしてこれからも
赤ちゃんを笑顔にしちゃう。
 
赤ちゃんだけじゃなく、いろんな年代の人を笑顔にしちゃう絵本です。
 
だるまさんが
(かがくいひろし ブロンズ新社 ボードブック 2024年1月)

インスタグラムでも『だるまさんが』ご紹介しています




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