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本物のザリガニを自分で捕まえる体験をする人生『ざりがに』

ざりがに
(吉崎正巳 ぶん・え 須甲鉄也 監修 福音館書店 かがくのとも 1973年4月)


人生には2種類あって、一つは、本物のザリガニを自分で捕まえる体験をする人生と、もう一つは、ザリガニを捕まえない人生。

どちらでもいいんですが、できれば、子ども時代に本物のザリガニを捕まえてみたらいいんじゃないかなあと思います。

ちなみに、うちの長男は、小学生の頃、ザリガニをバケツに山盛り捕まえてきました。
ちなみに、わたしは大人になってから、ザリガニを捕まえました。



絶妙に写実的なザリガニの科学絵本です。
写真じゃなくて、絵だからこその迫力が感じられるかもしれません。

捕まえようとした子どもの指を挟んで、ハサミが1本、もげてしまったザリガニが主人公です。

ハサミが一本もげてしまっても、ザリガニは死にません。
けれども、生きづらくはなります。
餌を捕まえても、横取りされてしまいます。
この場面は、この絵本の中で一番、ゾゾゾゾと鳥肌がたつくらい迫力があります。
お食事中のザリガニを正面からクローズアップして描かれているのです。

驚いたことに、一本ハサミのザリガニが脱皮すると、新しいハサミが生えてきます。

すごい生態ですよね。人間にはできない。

ザリガニの結婚、産卵、子育ての様子も描かれます。

小学校2年生のクラスで読みました。
「みんなは、ザリガニを捕まえたことある?」と聞きますと、
半分以上の子が「あるーーー!」と元気よく答えてくれました。
想像以上に、本物のザリガニに出会っているんですね。もっと少ないかと思ってました。

ザリガニが結婚した場面では、
「ってことは、子どもが生まれるね」と嬉しそうに言う男の子。



(以下引用)
1せんちぐらいの おおきさになった ざりがにの こどもは、おやざりがにの はらの したから、ときどき はなれて、あるきまわったり、およぎまわったりする。
(引用ここまで)




「1センチってどのくらい?」
「このぐらい!」



(以下引用)
3せんちぐらいの おおきさに なると、
ざりがにの こどもたちは、おやざりがにから はなれて、
じぶんで、せいかつを はじめた。
(引用ここまで)




「3センチってどのくらい?」
「このくらい!」

こんな小さなザリガニが、自立していく様をみんなで想像します。





ざりがに
(吉崎正巳 ぶん・え 須甲鉄也 監修 福音館書店 かがくのとも 1973年4月)

インスタグラムでも『ざりがに』ご紹介しています


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