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落ちたらすかさず読みたい『かみなり』

かみなり
(妹尾堅一郎 監修 音羽電機工業「雷写真コンテスト」 ポプラ社 2022年7月)


この世には「雷写真コンテスト」なるものが存在するのですね。

主催しているのは、日本で唯一の雷対策専門メーカー音羽電機工業さんです。

そのコンテストの入賞作品で、1冊の傑作写真絵本が生まれました。

入賞作品だけあって、どの写真も迫力あります。

考えてみますと、雷の写真を撮るのは、大変なことではないでしょうか。
いつ、どこにどんなふうに落ちるかわかりません。
ちょうどタイミングよくカメラを持っていたのかしら。
表紙の写真は、「天と地を繋ぐ雷(いかづち)」というタイトルです。
わたしが好きなのは、裏表紙の写真です。
タイトルは「ラピュタの雷(いかづち)」です。

写真をただ、羅列しているだけではなくて、雷の落ちるまでの経過、なぜ落ちるのか、どんなふうに落ちるのか、どんなところに落ちるのか、昔の人は雷をどう思っていたか、雷は怖いけれども、それだけではない、ということが物語られています。

小学2年生のクラスの読み聞かせで、この絵本を読みました。

「みんなは、最近、雷見ましたか?」
「見たーーーー!」
「昨日! 落ちた!」と大コーフン。
タイミングよく出会えると、興味関心も高まります。

「えええ!」「すごい!」「わあ!」などたくさんの驚きの声を上げながら、聞いてくれました。
自分がいかにすごい雷に出会ったか、を喋りたくてしょうがない感じの子もいました。

一番多く驚きの声が上がるのが、飛行機に雷が落ちている写真です。
よくぞこの瞬間を撮ったなあと思います。

巻末に雷の解説ページがあります。
そこは読み聞かせないのですが、飛行機のところだけ、ちょこっと解説してあげます。

飛行機に雷が落ちても、電気は金属部分を通って空気中に流れ去ってしまうので、中にいる人は安全なんだそうです。

カバーのそでには、雷の豆知識が吹き出しでちょこっと書いてあります。
ここもクイズ形式でご紹介します。

「フランス語で『いなづま』という意味のお菓子はなんでしょう?」

答えは、「エクレア」です。

「地球上でいちばん雷が多い場所はどこでしょう?」

答えは、ベネズエラのマラカイボ湖です。

「名前に「雷」という字がつく神社は全国にどのくらいあるでしょう?」

答えは、200以上です。

椎茸に雷のような電気を与えると、収穫量が2倍になるんだそうです。

わたしは、「へー!」という声が生まれる絵本は、「いい絵本」の一つの要素だと思ってます。

間違いなく、たくさんの「へー」が生まれる絵本です。

雷が落ちたら、読みたい絵本です。

ちなみに同時期に、別の出版社から、似たような雷の写真絵本が出版されましたが、わたしは断然、こちらの絵本がお気に入りです。

かみなり
(妹尾堅一郎 監修 音羽電機工業「雷写真コンテスト」 ポプラ社 2022年7月)


インスタグラムでも『かみなり』ご紹介しています


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