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今の子どもたちには刺激が強過ぎるかもしれない 『みず』

『みず』
(長谷川摂子 文 英伸三 はなぶさ しんぞう 写真 福音館書店 かがくのとも1982年6月号)


吉祥寺の古絵本専門店メインテントさんで、月刊絵本のバックナンバーがごそっと入っている箱を端からじろ〜〜〜〜〜っとチェックしてて、見つけた1冊。

これは「買い」だなとピンと来ました。

おそらくハードカバー化されてない。
だから、月刊絵本の状態で見つけたときが買い。

なぜ、ハードカバー化されてないだろうと予想したかというと、コンプライアンス的に難しいだろうなあと思っちゃうんです。

今は、もう、この絵本は出せないだろうなあ。
1982年だったから、出せたんだろうなあ。
幼い子どもの下着姿の写真。
幼い子どもの裸の写真。

きっと今なら NGだろうなあ。

もっともっと、おおらかな時代だった。

もっともっと、健やかな時代だった。

この写真に全くいやらしさを感じないでいられる時代だった。

でも今は違う。
子どもたちの意識も違う。

夏休みに入ったばかりの学童保育所で、初めて読んでみました。

彼らは、この絵本の読み聞かせの時間が終わったら、川に遊びに行く予定になっていて、早く絵本が終わらないかとウズウズしていました。

そんな彼らに「みず」です。

1場面目から、大騒ぎ。
白いブリーフ1つを身につけた子が石の上にうつ伏せて、川の中をのぞいています。
手にはなぜか鯉のぼりを持っています。

パンツ一丁、というのが、彼らにとっては刺激的みたいです。

キャーキャー言ってました。

いろんな「みず」の写真があります。

川に入って木の板で水を堰き止めている写真はツッコミが色々入りました。

何よりも騒然となったのは、素っ裸で数十人の子どもたちがプールで遊んでいる写真。
男の子の大事なところも見えちゃってます。
お尻も見えちゃってます。
こんなふうに遊べてた時代があったんですねえ。

今の子どもたちには刺激が強過ぎるかもしれません。

でもあえて、読んでみました。

本質的には、「みず」で遊ぶことは、子どもたちにとって、心地よいものであるはずだから。




インスタグラムでも『みず』ご紹介しています


メインテントさんで購入した絵本

原画を真ん中でぶった斬る 創刊号からぶちかまし『しっぽのはたらき』


こういう買い方はお勧めしません 1962年初版本『おおきなかぶ』

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