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この絵本の真ん中で、全員が、ハッとする『ねこガム』
『ねこガム』
(きむらよしお 福音館書店 こどものとも年少版 2005年1月号)
シニアの皆さんと、保育園の乳児組さんと、幼児組さんと学童さんと障害者支援施設足柄療護園さんの通所サービス利用者さんに読んでみました。
どこででも、大笑い。
大ウケでした。
子どもたちには聞いてみました。
「みんなは、ガム、食べる?」
乳児さんには
「ガム、知ってる?」
知ってる風の子、キョトンとしている子、
食べたことあるアピールのこ、飲み込んだことあるアピールの子、いろいろです。
おもむろに読み始めます。
「ねこガム」とタイトルを言ったら、
学童保育所の小学生が
「猫になっちゃうんじゃないの?」と言いました。
鋭いな〜と内心舌を巻きながら。
くちゃくちゃとガムを噛む真似をしながら読みます。
「クチャラーじゃん!」とまたしても学童さんからツッコミが。
一緒にガムを噛む真似をしてくれる子も。
この絵本の真ん中で、全員が、ハッとします。
まさかの展開。
その後の、きっとこうなるだろうという予想と、その通りの展開に喜ぶ。
そしてまさかのラスト。
いや〜。
すごい。
年少版でこのナンセンス。
素晴らしい。
折り込みふろく「絵本のたのしみ」
作者のことば「Gaman Gum」から
ホントの話かな?
妄想かな?
妄想だったとしても、このガムを口から出したときの、頭が空っぽになったような感覚。
これがきっと、この絵本の元となったタネなのかな。
それがこんなに心がうごくナンセンス絵本として成立するなんて、感服です。参りました。
スンバラしい。
『ねこガム』
(きむらよしお 福音館書店 こどものとも年少版 2005年1月号)
インスタグラムでも『ねこガム』ご紹介しています
(きむらよしお 福音館書店 こどものとも年少版 2005年1月号)
シニアの皆さんと、保育園の乳児組さんと、幼児組さんと学童さんと障害者支援施設足柄療護園さんの通所サービス利用者さんに読んでみました。
どこででも、大笑い。
大ウケでした。
子どもたちには聞いてみました。
「みんなは、ガム、食べる?」
乳児さんには
「ガム、知ってる?」
知ってる風の子、キョトンとしている子、
食べたことあるアピールのこ、飲み込んだことあるアピールの子、いろいろです。
おもむろに読み始めます。
「ねこガム」とタイトルを言ったら、
学童保育所の小学生が
「猫になっちゃうんじゃないの?」と言いました。
鋭いな〜と内心舌を巻きながら。
くちゃくちゃとガムを噛む真似をしながら読みます。
「クチャラーじゃん!」とまたしても学童さんからツッコミが。
一緒にガムを噛む真似をしてくれる子も。
この絵本の真ん中で、全員が、ハッとします。
まさかの展開。
その後の、きっとこうなるだろうという予想と、その通りの展開に喜ぶ。
そしてまさかのラスト。
いや〜。
すごい。
年少版でこのナンセンス。
素晴らしい。
折り込みふろく「絵本のたのしみ」
作者のことば「Gaman Gum」から
(以下引用)
先日、近くのコンビニに行くと、小さなにぎりこぶしの形をしたガムがありました。赤いにぎりこぶしの先に“Gaman Gum”とあります。形からはガムとは思えないのですが、ガム陳列棚の一番下に隠れるように、かたまって5~6個寄り添っていました。私がよく行く店なのに今まで気がつくことがなかったので、多分、あまり売れていないのだろうと思います。
裏側に注意書きが小さく印刷されています。
「このガムはおいしすぎて噛むのがやめられなくなってしまいます。でも、すぐにおいしくはなりません。少し時間がかかります。おいしくなるまでガマンをしてください。その時間は噛み方、人によって多少変わります。」
口に入れると・・・・・・苦いのです。とても苦いのです。思わず両手ににぎりこぶしを作り、力んでしまいました。一瞬、吐き出そうかと思いましたが、ぐっとこらえて噛んでいました。が、なかなかおいしくはならないのです。
でも、ガマンです。早くおいしくならないかと口を速く動かします。クチャクチャ音が頭の中にまでひびきます。いつまでたっても苦さは消えません。もう、やめようかなと思いガムを口から出してみました。すると、頭が空っぽになったようにふわっと浮き、口から頭にかけてさわやかな甘さを含んだ風が吹き抜けました。
もう一度ガムを口の中に入れました。苦い! 相変わらず苦いのです。
こぶしを作りながら充分噛んで口の中から出すと、頭がふわっと浮き、さわやかな風が吹き抜けます。私は飽きることなくいつまでも、噛んだり出したりを繰りかえしました。
(引用ここまで)
ホントの話かな?
妄想かな?
妄想だったとしても、このガムを口から出したときの、頭が空っぽになったような感覚。
これがきっと、この絵本の元となったタネなのかな。
それがこんなに心がうごくナンセンス絵本として成立するなんて、感服です。参りました。
スンバラしい。
『ねこガム』
(きむらよしお 福音館書店 こどものとも年少版 2005年1月号)
インスタグラムでも『ねこガム』ご紹介しています