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ちゃんと出るってすごく大切 気持ちのいい『うんこ日記』 

うんこ日記
(村中李衣・川端誠 BL出版 2004年7月)


夏休み中の学童保育所で読みました。
シニアの皆さんにも読みました。
障害者支援施設足柄療護園さんでも読みました。

シニアの皆さんは、
「大事なことよね」
「ちゃんと出るって、すごく大切」
「タブーじゃないのよね」
「気持ちいいわね〜」
ととても喜んでくださいました。

学童さんたちは
「なんだ、この家族は!」
「おかしいんじゃないか!」
「いや〜〜〜」
「気持ちわる〜〜」と
最初のうちは、騒然としていました。

「でも、これ(納豆チャーハン)はちょっと美味しそう」
「これ(裏表紙のトイレットペーパー)、パクってるじゃん!」
「クレヨンもパクってた!」
「俺が持ってるクレヨンとおんなじだった」
よく見てるね〜。


わたしもよく見てみました。
お父さんは、1週間の旅から帰ってきます。
帰ってきた時は、被っていた帽子を脱いで、髪の毛はぺっちゃんこです。

食卓でビールを飲み始めたお父さんの髪の毛はたってます。
着替えて、髭も剃ったみたいです。
まずは、お風呂に入ったんですね。

お母さんが食卓についたら、お母さんにもビールが注がれてますね。

飲みながら、揚げ物をするお母さんではないんですね。

あとがきにこんな風に書いてあります。



(以下引用)

うんこはえらい

これは、うんこの観察日記ではありません。「父さんのいない一週間、母さんと2人でちゃーんとすごしていたんだよ」と、伝えたいしょうへい。描いているうちに、どんどんうれしくなってきて、うんこは、くうそう広場になっていきました。
きっと、いいうんこが出るたびに「よかった、よかった」と、喜んでもらいながら、大きくなったのでしょう。
こんな幸せな家族のコミュニケーションがあることを教えてくれたのは、ある男の子にもらった一枚の絵でした。

村中李衣


制作ノート

その絵とは何段も重なったうんこの絵とのことで、絵にまつわるエピソードを聞いて、僕は絵本にしたいと思いたち、村申さんに話を書いてもらいました。
その文に僕は言葉をつけたして絵本のダミー(見本)に仕立てあげ、最終的に村中さんが文を決めてくれました。
主役である「うんこの絵」は村中さんが描きました(彼女はまず子どもたちに絵を描いてもらい、その発想をひきついで僕の指定どおりの寸法にドンピシャリとおさめてくれました)。
そんなわけで、この絵本は2人で文を書き絵を描いた完全な合作です。

川端誠

(引用ここまで)




そうなんですね!

確かに、
「作/村中李衣・川端誠」とあります。
「村中李衣 作 川端誠 絵」じゃないんですね。

2023年に大磯町立図書館主催で川端誠さんの講演会がありまして、参加しました。
そのときに、この絵本のこともお話くださいまして、すごく欲しくなって迷って迷って、違う絵本を買ったのですが、やっぱり購入しました。

講演会のわたしの走り書きメモがあります。
(聞き間違えているかもしれません)



・和式トイレを上から見た絵 ひじょーに不快感があった。
・お父さんはカメラマン。あんまり家にいない人。
・飲んでいるのはサッポロビール。なぜなら、ラベルが一番簡単だから。
・ビールをいつ飲むか? 大人は見てない。子どもはいつ飲むか見てる。
・お母さんの Tシャツのストライプの太さ、若っぽくなっちゃう。
・ラストの見開き、左ページにお父さんと子ども、右ページにお母さん。これでお母さん、ご苦労様の絵になる。お母さんへの感謝状だよね。
(メモここまで)





表紙のトイレがトイレだとわかるかなあと思って、学童保育所の子どもたちに聞いてみました。
「ちなみに、これ、何だか分かる?」
「わかるよ! トイレだよ!」
「保育園、このトイレだったよ!」
「このトイレで、できるよ!」
「うち、このトイレだよ!」

ほー。
和式トイレ、使えない子が増えていると聞いたけど、意外にもまだまだ大丈夫そう。


うんこ日記
(村中李衣・川端誠 BL出版 2004年7月)




インスタグラムでも『うんこ日記』 ご紹介しています


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