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親しげに語りかけ、それでいてキッパリはっきりと言ってくれる正しい大人『はははのはなし』
『はははのはなし』
(加古里子ぶんえ 福音館書店 1970年6月 かがくのとも)
かこさとしさん44歳の頃の作品。
50年以上前の科学絵本なので、もしかしたら、科学の進歩で内容が古い部分もあるかもしれません。
それを差し引いても、我が家の子どもたちは、この絵本が大のお気に入りで繰り返し読みました。
扉に描かれる笑ってる顔を指差し、
「これ、おとーさん、これ、おかーさん、これ、にーちゃん、これ、ねーちゃん、これ、わたし」
(え? それを自分だと思ってるの?)という驚きがあったりしました。
この絵本は、「ははは」と笑って始まり、「はっはっはっ」と笑って終わります。
絵本の言葉は、優しく問いかけ、キッパリはっきりと語りかけます。
「ははあん」なんて、使わないですよねえ。
ここだけでも、名文だと思います。
このあと、どうして歯が痛くなるのか
どうしたら、虫歯にならないか、そのためのいくつかの方法を教えてくれます。
改めて、声に出して読んでいると、「正しい大人」になったような気持ちよさを感じることができることに気づきました。
こうやって、親しげに語りかけ、それでいてキッパリはっきりと言ってくれる大人っていいよねって子どもたちも感じるかもしれません。
「素」で「わたし」が言っても通じないことも、かこさとしさんの言葉を借りて、加古里子さんの言葉を自分の口から言うことで、共有できるものがあるとしたら、ちょっと楽できる。
もしかしたら、ちょっとだけ、脅されているようにも感じるかもしれません。
虫歯や悪い歯だったらどうなるかということが書かれていますから。
正しくない場合は、怖いことになる。
これは、「はははのはなし」としては避けて通れないことなんでしょうし。
子どもは、それほど、脅されているとは感じないかもしれません、わかりません。
歯磨きが大好きな子どもっているんですかね?
わたしは、子どもの歯磨き、苦戦した記憶があります。
『はははのはなし』
(加古里子ぶんえ 福音館書店 1970年6月 かがくのとも)
インスタグラムでも『はははのはなし』ご紹介しています
(加古里子ぶんえ 福音館書店 1970年6月 かがくのとも)
かこさとしさん44歳の頃の作品。
50年以上前の科学絵本なので、もしかしたら、科学の進歩で内容が古い部分もあるかもしれません。
それを差し引いても、我が家の子どもたちは、この絵本が大のお気に入りで繰り返し読みました。
扉に描かれる笑ってる顔を指差し、
「これ、おとーさん、これ、おかーさん、これ、にーちゃん、これ、ねーちゃん、これ、わたし」
(え? それを自分だと思ってるの?)という驚きがあったりしました。
この絵本は、「ははは」と笑って始まり、「はっはっはっ」と笑って終わります。
絵本の言葉は、優しく問いかけ、キッパリはっきりと語りかけます。
(以下引用)
おや?
だれか ひとりだけ ないていますね。
みんなが わらっているのに
どうして ないて いるんでしょう?
えーん えーん
しくしくしく
ははあん わかりました。
「は」がいたくって ないているんです。
(引用ここまで)
「ははあん」なんて、使わないですよねえ。
ここだけでも、名文だと思います。
このあと、どうして歯が痛くなるのか
どうしたら、虫歯にならないか、そのためのいくつかの方法を教えてくれます。
改めて、声に出して読んでいると、「正しい大人」になったような気持ちよさを感じることができることに気づきました。
こうやって、親しげに語りかけ、それでいてキッパリはっきりと言ってくれる大人っていいよねって子どもたちも感じるかもしれません。
「素」で「わたし」が言っても通じないことも、かこさとしさんの言葉を借りて、加古里子さんの言葉を自分の口から言うことで、共有できるものがあるとしたら、ちょっと楽できる。
もしかしたら、ちょっとだけ、脅されているようにも感じるかもしれません。
虫歯や悪い歯だったらどうなるかということが書かれていますから。
正しくない場合は、怖いことになる。
これは、「はははのはなし」としては避けて通れないことなんでしょうし。
子どもは、それほど、脅されているとは感じないかもしれません、わかりません。
歯磨きが大好きな子どもっているんですかね?
わたしは、子どもの歯磨き、苦戦した記憶があります。
『はははのはなし』
(加古里子ぶんえ 福音館書店 1970年6月 かがくのとも)
インスタグラムでも『はははのはなし』ご紹介しています