Blog ブログ

体験入学受付中

HOME // ブログ // 痛い目にあった幼い人に読んであげたい絵本『とんでけとんでけおおいたい!』

Blog ブログ

CATEGORY


おすすめ絵本

痛い目にあった幼い人に読んであげたい絵本『とんでけとんでけおおいたい!』

『とんでけとんでけおおいたい!』ピチピチえほん10
(梅田俊作 佳子 作・絵 岩崎書店 1980年11月)


痛い目にあった幼い人に読んであげたい絵本はいろいろありますが、こちらはおすすめです。

とにかく、幼い人は、体のバランスが悪いのか、すぐに転んだり、ぶつけたりして、痛い思いをすることがあります。
できれば、痛い思いをさせたくないから、近くにいる大人は気をつけるけど、どんなに気をつけても、やっぱり、「いたい〜 いたい〜」と泣き叫ぶことはあります。
泣き叫び続ける。
心に余裕があるときは、優しくなだめることができるのですが、テンパっていたりすると「いつまでも泣くんじゃない」「いい加減にしなさい」と声を荒げ、泥沼化する、ということもあります。
今思えば、「痛かったね」とその一言が欲しいだけ、甘えたいだけ、だったりするんですよね。
今思えば、ですよ。

その真っ最中は無理ですが、ちょっと落ち着いた頃、この絵本を読んでみてほしいです。

痛いときは、むしゃくしゃしますから、八つ当たり気味に、自分の「いたいいたい」を別の誰かに向かって投げ捨てたいです。

そうすると、別の誰かに「いたいいたい」がぶつかります。
別の誰かが痛がります。
するとまた、別の誰かに投げます。
繰り返しです。

自分のさっきの「いたい いたい」があっちこっちに飛んでいって、いろんな人が痛がります。

最後、どうオチをつけるか。

お母さんが、ぱっくんって食べちゃいます。

そうきたかー。

最高。

子どもは、あっけに取られちゃう。

どんなに気をつけても、痛い思いをさせないというのは無理。
痛いときは、「痛くないでしょ」「いつまでも泣くんじゃない」「我慢しなさい」と言われても、痛いもんは痛い。
それよりも、一緒に投げ飛ばして、最後に「ぱっくん」って食べるマネをするのも、たまにはいいかもしれません。


保育園の乳児組さんで読みました。

0歳、1歳、2歳さんたちは、膝小僧に絆創膏を貼っている子もいたりして、痛い思いをすることはありますよね。
それに、彼らは優しいから、誰かが痛がっていると、心配そうにしている人もいました。

他人事じゃない感じ。
ラストは、ハッとしてました。

品切れ中になってますね。


『とんでけとんでけおおいたい!』ピチピチえほん10
(梅田俊作 佳子 作・絵 岩崎書店 1980年11月)


インスタグラムでも『とんでけとんでけおおいたい!』ご紹介しています



ブログ一覧