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小学生とものすごい盛り上がる絵本『りんごりらっぱ』
しまった。
これ、見ちゃいけない、見ちゃいけない、絶対にダメな動画!
わかってたのに、見ちゃった!
皆さんは絶対に見ないでくださいね
だがしかし、この動画は小学生も知っている子が多いみたいです。
『りんごりらっぱ』
(あべけんじ 福音館書店 こどものとも年中向き 2020年6月号)
コロナ禍、娘と散歩中、本屋さんで見かけて、ビビビっ!
「買いだ」と即決。
月刊絵本で ペーパーバックで絵本を買うことのいいことの一つは
「絵本のたのしみ」という折り込み付録がついていること。
ここにある作者のことば すんごくよかった!
声を使ってやろうとしたことは、内発的な表現。
ことばにとっての音のたのしさ、うつくしさ。
わたしにとって、絵本は絵の美しさやストーリーの面白さもさることながら、声に出して読んだときの心地よさやおもしろさが、とても重要。
だから、作者の言葉をおおいに共感して読みました。
ところが、買って満足してそのまま放置。
しばらく誰にも読んでいませんでした。
ところがあるとき、「小学生に読んだら、ウケた」という投稿を読み、(そういえば、わたしもその絵本、持ってたわ!)と思い出し、読んでみました。
いやはや。
ものすごい盛り上がります。
わたしは、このしりとり遊びの絵本を、次のしりとりの言葉を聞き手に当ててもらいながら読み進めます。
ページの端っこに、チラ見えしているのをヒントにして、次のしりとりを予想してもらうのです。
すぐにわかるのもあれば、難易度がグッと高いものもあります。
当たれば嬉しいし、難しければ前のめりになるし、緩急のつけ方がニクイ。
難しいのは、ヒントをいっぱい出します。
小学校高学年だったら、「お裁縫セットの中にある」とか。
とにかく、特別なことをしなくても、自然に、みんなで声をそろえて、「りんごりらっぱ」と言ってしまい、あっという間に一体感が生まれてしまう絵本。
なんと、最後はしりとりがエンドレスにぐるぐる何周もしてしまう。
このしりとり遊び絵本の、ほかのと違う点は、言葉が重ねられる、ということです。
りんご+ごりら=りんごりら
りんごりら+らっぱ=りんごりらっぱ
りんごりらっぱ+ぱんだ=りんごりらっぱんだ
こんな具合に、どんどん言葉を重ねていきます。
ことばは、しりとりを重ねていく。
対して、絵は、エモーショナル!
時間の流れの緩急を感じさせます。
あたたかな親密感も感じさせます。
人懐っこさも。
自己主張も。
ユーモラスさも。
表情はそんなに変わらないのに、絶妙な首の角度や、手の丸みで、それが感じられる。
りんごやラッパなどからすら、それを感じられる。
なんでこんなエモい絵が描けるんだ〜!
手描き文字、というのもあたたかみのある理由かもしれません。
まだこんな新しい絵本が誕生する余地があるんだなあ。
すごいなあ。
この絵本は、ハードカバーになるだろうと思いました。
「買い」です。
『りんごりらっぱ』
(あべけんじ 福音館書店 こどものとも年中向き 2020年6月号)
インスタグラムでも『りんごりらっぱ』ご紹介しています
これ、見ちゃいけない、見ちゃいけない、絶対にダメな動画!
わかってたのに、見ちゃった!
皆さんは絶対に見ないでくださいね
だがしかし、この動画は小学生も知っている子が多いみたいです。
『りんごりらっぱ』
(あべけんじ 福音館書店 こどものとも年中向き 2020年6月号)
コロナ禍、娘と散歩中、本屋さんで見かけて、ビビビっ!
「買いだ」と即決。
月刊絵本で ペーパーバックで絵本を買うことのいいことの一つは
「絵本のたのしみ」という折り込み付録がついていること。
ここにある作者のことば すんごくよかった!
(以下引用)
私たちの遠い祖先が、 その声を使って、 まずはじめにやろうとしたことは
「ちょっとそこのそれをとってちょうだい」というような用事の伝達ではなくて、
歌か、声の遊びとでも読んだらよさそうな、もっと内発的な表現の方が先だったかもしれないと推測する研究があるのだそうです。
もし私たちが、 ことばにとっての音のたのしさやうつくしさを、
意味の伝達という用が足りたあとにつけたす、
無ければ無くてよい装飾のように考えているとしたら、
そこには大きな誤りがあるかもしれません。
(引用ここまで)
声を使ってやろうとしたことは、内発的な表現。
ことばにとっての音のたのしさ、うつくしさ。
わたしにとって、絵本は絵の美しさやストーリーの面白さもさることながら、声に出して読んだときの心地よさやおもしろさが、とても重要。
だから、作者の言葉をおおいに共感して読みました。
ところが、買って満足してそのまま放置。
しばらく誰にも読んでいませんでした。
ところがあるとき、「小学生に読んだら、ウケた」という投稿を読み、(そういえば、わたしもその絵本、持ってたわ!)と思い出し、読んでみました。
いやはや。
ものすごい盛り上がります。
わたしは、このしりとり遊びの絵本を、次のしりとりの言葉を聞き手に当ててもらいながら読み進めます。
ページの端っこに、チラ見えしているのをヒントにして、次のしりとりを予想してもらうのです。
すぐにわかるのもあれば、難易度がグッと高いものもあります。
当たれば嬉しいし、難しければ前のめりになるし、緩急のつけ方がニクイ。
難しいのは、ヒントをいっぱい出します。
小学校高学年だったら、「お裁縫セットの中にある」とか。
とにかく、特別なことをしなくても、自然に、みんなで声をそろえて、「りんごりらっぱ」と言ってしまい、あっという間に一体感が生まれてしまう絵本。
なんと、最後はしりとりがエンドレスにぐるぐる何周もしてしまう。
このしりとり遊び絵本の、ほかのと違う点は、言葉が重ねられる、ということです。
りんご+ごりら=りんごりら
りんごりら+らっぱ=りんごりらっぱ
りんごりらっぱ+ぱんだ=りんごりらっぱんだ
こんな具合に、どんどん言葉を重ねていきます。
ことばは、しりとりを重ねていく。
対して、絵は、エモーショナル!
時間の流れの緩急を感じさせます。
あたたかな親密感も感じさせます。
人懐っこさも。
自己主張も。
ユーモラスさも。
表情はそんなに変わらないのに、絶妙な首の角度や、手の丸みで、それが感じられる。
りんごやラッパなどからすら、それを感じられる。
なんでこんなエモい絵が描けるんだ〜!
手描き文字、というのもあたたかみのある理由かもしれません。
まだこんな新しい絵本が誕生する余地があるんだなあ。
すごいなあ。
この絵本は、ハードカバーになるだろうと思いました。
「買い」です。
『りんごりらっぱ』
(あべけんじ 福音館書店 こどものとも年中向き 2020年6月号)
インスタグラムでも『りんごりらっぱ』ご紹介しています