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絵本を読むメリットはなんですか? その1 いつかの非日常を日常に

読み聞かせメモを読み返していました。

我が子と読んだ絵本のことを書き記した(誰にも見せるつもりのない)メモです。

2011年1月1日、この年の読み初めは『のんのんばあのおばけどろぼう』(水木しげる 文研出版)。
(お正月からこれか!)
もうすぐ3歳の娘に、ほかに5冊読んでいます。

8歳の長女は、読みたい児童書を自分でどんどん読んじゃいます。

この頃、彼女が読んでいたのは
大草原の小さな家』(ローラ・インガルス・ワイルダー 作 ガース・ウィリアムズ 画  恩地三保子 訳 福音館書店)。
「この家、お父さんが作ったんだよ、すごいね」と。

11歳の長男は、たまに『科学のアルバム』『絶滅危惧種図鑑』を自分で読んだりしてます。

 

3月3日、5日、6日、8日、9日とメモは続きます。

ああ、この頃は、「前」なんだ。

知らない わたしたち。

このあと、何が起きるかをまだ知らないわたしたちなんだ。

2011年3月11日のメモには
「よる
『うたえほん』
『おいちのだーるまさん』」

とだけある。

・・・読んだんだ、わたし。

あの状況で。

あのとき、公務員だったわたしは職場にいて、独居高齢者の安否確認に町内を周り、気づいたときには、電車は不通、帰宅困難となり。

車に乗せてもらって、熱海の山から雪の残る箱根の山を越えて、なんとか 家にたどり着いた その日の夜に

絵本を読んだんだ。

うたえほん』(つちだよしはる グランまま社)
 
おいちにのだーるまさん』(こばやしえみこ作 こいでやすこ 小渕もも絵 福音館書店)

飛び飛びになりつつ、メモは続く。

3月13日、14日、15日・・・

読んだ絵本のタイトルと子どものようすを一言。

なにも 変わらない メモが続く。

3月17日のメモを以下引用(原文のまま)




停電の中、懐中電灯で布団の中で

なにをたべてきたの?
 みかん たべないね いちご たべないね
 次 ここだよ(しろぶたくんのおなかを指さし)

まいごになったぞう
 ごろんごろん
そらまめくんとめだかのこ
おさじさん
どこからきたの?
どんどこももんちゃん

 

***(長女)が1人で読んでた

だってだってのおばあさん
きょうはみんなでくまがりだ
おふろだいすき
おおきなおおきなおいも

(引用ここまで)




読み聞かせメモだから、その前と後で、何も変わらない。

変わらないけど、「停電の中」とある。

そうだ。
計画停電なるものがあったんだ。
知らない人もいるかなー。


(見せたことないんだけど↑)(殴り書きですみません)

あの頃、みんな不安だった。

前と後では大きく何かが変わった。

それは
大人も子どもも、多かれ少なかれ、なんかが変わったんじゃないかなと思う。

わたしの周りの子育て中のママたちは、すごく不安に感じている人が多かった。

でも、このメモを見る限り、何も変わらない。

「読んで」と言われた絵本をひたすら読む毎日が続く。

自分の意思ではどうにもならない非日常に突然放り込まれてしまうことは、この先も、もしかしたら
あるかもしれない。

コロナ禍だって、そう。

そんなとき、わたしは、我が子と絵本を読むことで、自分の非日常に日常を引っ張り込むことができたんじゃないかなと振り返って思う。

そしてそれはきっと、あの頃のわたしを大いに助けてくれたんじゃないかな。

きっと、人それぞれ、そういう存在がある んだと思う。

家族
ペット
音楽

スポーツ
料理
畑仕事
・・・

わたしの場合は、「絵本を子どもと読む時間」がそれだった。

別に絵本じゃなくてもいい。

でも、思いつかないなら、絵本を味方につけてみてほしい。

日常に絵本があることで、自分自身が、助けられることがあるかもしれない。

そういう想いで、今、幼い子と暮らしている大人たちにお伝えしたいと改めて思いました。




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