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小学校読み聞かせ

2月 小学6年生に読み聞かせ 大人になりかけていく彼らへのエール

6年生のクラスへ朝の読み聞かせ。
いただいている時間は10分。
8時25分から35分まで。

どの絵本を読むか決めかねて、4冊持って行きました。

教室の前の廊下で待っていると
どうやら、6年生、手持ち無沙汰のような感じ。
担任の先生はまだ姿を現さず。

ぴょこっと廊下から顔を出し、
「まだ、ダメだよね?」

「いいよ」

「いいのかな?」

「いいよ、いいよ」

「じゃあ、もし、先生が来たら、途中でやめてみるってことで、始めてもいいかな」


教壇の上へ。

「わたし、こちらのクラスに来るの、2回目みたいなのね。
この絵本は、読んでないと思うんだけど、どうかしら?」

「知らない」

「じゃあ、読んでいいかな」

オリバーくん
(ロバート・クラウス 文 J・アルエゴ 絵 A・デュウェイ 絵 長谷川四郎 訳 ほるぷ出版 1975年)

読んでいる途中で、担任の先生がそーっと入ってきた。

ってことは読み続けてても大丈夫そうかな、とそのまま、最後まで中断せずに読み進める。

将来、こんな職業についてほしい、という親の期待に応えるように見せかけて、我が道を進むオリバーくん、あっぱれ。

親は親。自分は自分。

「先生、すみません、読み始めてしまいました」

「どうぞ、どうぞ」

「じゃあ、もう一冊、読んでいいですか?」

時計をみると、予想以上に時間がある。
ってことは、あの短い絵本じゃなくて、迷っていた絵本を読めちゃうかも。

読んじゃうか。

チャンス。

「じゃあ、次はこちらを読みたいと思います」

表紙を見せると、
「こわ」
ちょっとざわめく感じ。

からすたろう
(やしまたろう 文・絵 偕成社 1979年)

この絵本は、フワフワしてたら読めない。
肝を据えて、声に芯を通すようにして、読む。

大人になりかけていく、彼らへの
わたしなりのエール。

どうかどうか、一人でも自分のことをわかってくれる人と出会えますように。

ってことで、この二冊を読みました。



ゆるふわの
『たぷの里』
(藤岡拓太郎 さく・え ナナロク社 2019年)

読みそびれました。

担任の先生、なんか事務仕事してるみたいだったし、
あと1分あったから、

「短い絵本、もう一冊、読ませてもらってもいいですか?」と聞いても良かったかな〜とちょっと反省。

1分あれば、読めたな〜。

たぷっと終わりにしても良かったのに。

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