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【読み聞かせプログラム例】放課後ディサービスにて読み聞かせ30分 初めましての春

初めての場所で、初めましての子どもたちに絵本を読みました。
放課後ディサービスにお手伝いに行きました。

読み聞かせは、14時15分から45分までの30分間と決まっています。
1日のスケジュールが、子どもたちに分かるように、ホワイトボードに書き出されてきます。

初めましてなので、最初に自己紹介をしました。

「わたしから言っていいですか?
わたしは、ジョウコウと言います。とんちゃん と呼ばれることもあります。
ジョウコウ と とんちゃん どっちがいいですか?」

そんなこと、急に聞かれてもね。

「とんちゃんは、ここには原付バイクで来ました。
初めてなので、皆さんのお名前、なんて呼ばれたいかと学年を教えてもらってもいいですか?」

教えてもらいました。

「とんちゃん、すぐ忘れちゃうからな。もし忘れちゃったら、また教えてもらってもいいですか?」

今日は小学生から高校生まで4人の子どもたちがいました。
思い思いの場所で、寝っ転がったり、ぴょんぴょんしたり、好きな格好で、いてもらいました。

「とんちゃんは、みんなが何が好きかわからないから、いろいろ持ってきたんだ。
じゃあ、まずは、すごく難しい絵本持ってきたんだけど、いいですか?」

「いいよ! いいよ!」

どっとこどうぶつえん』(中村至男 福音館書店 2014年)

「簡単! 簡単!」

どんどんどんどん、素早く、ドットで書かれた動物を当ててくれました。

最初、絵本の近くに寄ってきて、あんまり近すぎると、わかりにくいと気づいて、ちょっと離れたり。
高校生がヒントを出してくれたり。
自分が先に当てたかったり。
大人たちは、「おー」と感嘆の声をあげたり。
ラストの難易度高いのを、高校生が見事、言い当てました。

「じゃあ、もう一個読んで」

「もっと難しいのあるよ。 じゃじゃ〜ん。シリーズでーす」

『どっとこむしずかん』(中村至男 福音館書店 こどものとも年中向き2023年7月号)

職員さんたちも、「ハラビロカマキリ!」とか「モンキチョウ!」とか「キイロスズメバチ!」とか「ゲンジホタル!」とか
マニアックにノリノリに(笑)
盛り上がりました。

「まだ読んでいいよ」

「じゃあ、これ、わたしが好きな絵本」

『せまーい』(佐々木一澄さく 福音館書店 こどものとも年少版2023年6月号)

子どもが狭いところに入る場面が繰り返される絵本。

「せんたくかごの なか
せまーい!」

という場面で

「怒られるよ。だって散らかってるもん」

「ほんとだね。畳んであったのをこうしたんなら、激怒だね」

「無傷だよ! 無傷!」

「ほんとだ、まだ、気づかれてないんだね」

この絵本を読み終わって すぐさま、「せまーい」遊びが始まったんですよね。
机の下、台の下、椅子の下 子どもたちが狭いところに入り始めました。
高校生までw

「じゃあ、次は問題作を読んでもいい?」

ちへいせんのみえるところ』(長新太 ビリケン出版)

「太陽! 出るな!」
「出ませんでした!」
などのツッコミが子どもたちから入りました。

この絵本も読み終わってすぐに「でました」遊びが始まりました。
物陰に隠れて ぴょこん と顔を出す遊び。
絵本が遊びに直結。お見事。

「とんちゃんが好きな絵本、もう1冊、読んでいいですか?」

えんやらりんごのき』 (松谷みよ子  文 遠藤てるよ  絵 偕成社)

静かーになりました。眠くなっちゃう。
大好きなわらべうたの絵本です。

「まだ、あと5分あるから読んでいいよ」
「え? まだ読んでいいの? じゃあ、たねつながりで(りんごのたね↑)これ」

そらいろのたね』(なかがわ りえこ 作 おおむら ゆりこ 絵 福音館書店)

ここまでくると、かなり長い間絵本を読んでいるので、最初ちょっと気持ちが別の方に向くようですが、それは想定内なので気にせずどんどん読み進めるうちに、また、絵本の方に戻ってきてくれました。

描かれている小さな2匹のあの有名なネズミを見つけたり。

「おーい このうちは ぼくのうちだからね」という、きつねの言葉に

「無理だよね。無理だよね」

「やだよね」

「ダメだよ。それは動物と人間たちのおうちだよ!」と。

高校生は、「ゆうじはどこだ?」と表紙と交互に見て探したり。

読み終わると、ホワイトボードのスケジュールを見て
「もう、絵本は終わりだよ!」と言われました。

そうでした。
30分、どうかなー、長いかなーと思いましたが、絵本を6冊読みました。

初めましての子どもたち、最初は声を出して参加できるような絵本がいいかなと思いました。
絵本、楽しいなと思ってもらえたらいいなと思いました。
狭いところも好きかもな、とか
わらべうたの絵本もいいかもな、とか
ナンセンスもいけるかも、とか
物語絵本もチャレンジできるかな、とか
いろいろ考えて持って行きました。

絵本から遊びへの垣根のなさに感服。すごいなー。

個人が特定されないように発信しても良いとのことでしたので、書いてみました。
こちらの放課後デイサービスには、たまにお手伝いに行くことになるかと思います。



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日時 4月26日(土)10:00〜16:00(途中お昼休憩あります)
場所 絵本セラピスト協会セミナールーム(東京都中央区日本橋浜町2-46-1 くぼげんビル3F)
参加費 5500円
持ち物 『やってみる? 読み聞かせボランティア』(当日、ご用意もできます)
読みたい絵本(5分以内で読める)、お昼ご飯、飲み物、筆記用具

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