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「学びと心をつなぐ読み聞かせ研修」三島市の幼稚園・小学校・中学校の先生へ
「学びと心をつなぐ読み聞かせ研修 ~明日からできる読み聞かせ~」
でした。
いいタイトルですよね。
対象は、幼稚園、小学校、中学校の先生。
午前9時から正午までの3時間。
希望制。
強制ではないのに、50人もの先生が汗だくでご来場。
ありがたいこと。

わたしには、先生方に対する激しいリスペクトがベースにあります。
よくぞまあ、毎日毎日、授業をしているなあ。
わたし、たまに絵本の授業させてもらうことあります。
45分の授業を作るのに何時間も何時間もかかるのに。
これを一日5コマ、月曜日から金曜日まで。
先生って本当にすごいですね。
ただでさえ、忙しい先生に「負荷」と感じられないように。
むしろ、絵本を味方にしてもらえるように。
自らが「面白い」というワクワクな気持ちとともに絵本を子どもたちに届けてもらえますように。
わたしが体験してきたことにワークとここだけの話を交えて、連日内容を練り練りしてました。
外部の者だから言えることもあるかなあ、とか。
先生方に屈託なく笑っていただきたいなあ、とか。

先生におすすめの絵本リストを作りました。
いつもの絵本講座では、ご紹介できない絵本もここぞとばかりに。
先生だからこその絵本。
73冊。
うち7冊が、そちらの公共図書館に所蔵なし、とのこと。
もう買えない絵本はしょうがないけど、買える絵本は購入して所蔵してもらいたい大作戦を決行。
時間内でなるべく、所蔵がない絵本もご紹介したい。
とは言え、絶対に全部の絵本の紹介はできないのは分かっていたので、絵本リストに「ひとことお勧めポイント」を記載しました。
また、先生方にも絵本を1冊、持参していただきました。
絵本の持ち方、めくり方の練習をしました。

お隣の人に持ってきた絵本を読みあってもらいました。

最後の30分で、50人の先生方全員に、ひとこと感想を言ってもらえました。
「3時間があっという間だった」
「夏休み明けたら、子どもたちに絵本を読みたい」
「今日、この後本屋さんに行きます」
「帰ったら、我が子に絵本を読みます」
「それほど絵本に興味がなかったけど、読んでみようと思いました」
などのお声をいただきました。
ありがたいです。

わたしとしては、もっともっともっと、お伝えしたいことがあったけど、全部はお伝えしきれませんでした。
3時間もあったのに。なんでだ。
あれも
これも
お伝えしそびれました。
余計な話が多かったか。
ここだけの話が多かったか。
ひとり反省会を開催します。
もしも、次回があるのなら、よりよくしたいと思います。
とにかく、先生という立場を最大限活用して、絵本の読み聞かせを面白がりながら、日々のお仕事に取り入れて欲しいと願っています。
三島市にはご縁をいただいています。
【報告】三島市立北小学校5年生に絵本の授業「年長さんに絵本を読んでみよう」
静岡県三島市立図書館主催 読み聞かせボランティアさん向け講座
【報告】「絵本のまち三島」図書館司書研修
【報告】「絵本のまち三島」小学3年生に絵本の授業
目次
先生方からいただいたご感想
□とても感動しました。
そもそも自分は読み聞かせについて甘くみていたと思います。
読み聞かせは本の内容を教えるものだと思っていたため、その認識のまま初めて実際1年生に読み聞かせしたとき、とても難しく楽しめなかった記憶があります。
そもそも、子供向け絵本は大人が趣味で描いているものだと思っていました。
(中略)
すべての絵本へのリスペクトがわきました。
そして、読み聞かせは種まきだという表現も、読み手の意図しないことに、何十年後に花が咲くことも身をもって実感しました。
読み聞かせのすごさをとてつもなく感じた3時間でした。
(小学校の先生)
□「毎日読みたい!」それが今回の研修を受けて強く感じたことです。
これまで自分の中に読み聞かせをするという選択肢が無かったことをとても寂しく感じます。
当たり前のことですが、今回のお話の中で、絵本には様々なテーマを取り扱ったものがあると気づきました。
それは、日々の生活の中で子どもたちに適したものがあるということになると思います。
朝の会の先生のお話や、授業の導入として、道徳のテーマとしてなど、様々な場面が想像できました。もし毎日一冊読んでいれば、一年で200冊ほどの本と出会うことになります。
それはとてもすごいことです。種もまくならたくさんのところに、色々な種をまいた方が、咲く可能性も高く、咲いた後の楽しみも大きくなります。
適する場面、適さない場面もあれど、可能な限り多くの本を読み伝えたいなと思いました。
(小学校の先生)
□夏休み明け、すぐにでも読み聞かせをやってみたくなる研修で、大変勉強になりました。
(小学校の先生)
□読み聞かせの様々な活用法について知ることができました。
特に絵本を使ってLGBTQや戦争、さらには自己肯定感についても指導できるということを知り、実践してみたいと思いました。
(小学校の先生)
□子供はこのような感覚で読み聞かせを聞いているのだと、肌で感じることができました。
今日は、読み聞かせが持つ力を知ることができたとともに、絵本の持つメッセージ性が多種多様であることに気付きました。
絵本の持ち方・ページのめくり方等、初めて知ることばかりでした。
上甲先生の講話や演習に、たくさん惹きつけられた3時間の研修でした。
(小学校の先生)
□幼い頃、母親に毎日読み聞かせをしてもらっていましが、今は本を読むことが苦手なため、今回読み聞かせ講座を申し込みました。
上甲先生のお話は面白く、絵本は何歳でも楽しめるものであることを知りました。
言葉は同じでも、読む人によって変わってくるところが読み聞かせの面白いところだと感じました。
絵本の面白さを知ったので、夏休み明けに読み聞かせからスタートしていきたいと思います。
(小学校の先生)
□読み聞かせは、「種を蒔くこと」が心に残った。
教師が子どもに関わることは、子どもの将来の幸せを考えて支援している。
これは種まきだと感じており、教育と共通点があると感じた。
(中学校の先生)
□絵本の世界がこんなにも奥深いものだと改めて気付かせていただきました。
講師の先生のお話も楽しく、また本当に素敵な話で3時間があっという間でした。
子どもたちにもっともっと絵本に出会ってほしいと思いました。
そのためにも沢山読み聞かせをしたいと思いました。
(幼稚園の先生)
□読み聞かせ=種まきという言葉がとても印象に残りました。
いつか花が咲くことを信じて、絵本1冊1冊、1ページ1ページを大切に読み聞かせしていきたいと思います。
また、自分で選書するとどうしても絵本に偏りがでてしまうので、先生がおすすめしてくださった絵本をぜひ読んで、子供たちにも返していけたらいいなと思います。
(幼稚園の先生)