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幼い子の失敗をドンマイドンマイとなぐさめる小学生たち『ぷくちゃんのすてきなぱんつ』

夏休みの学童保育所。
1年生から6年生まで。

「図書館に返す本だから、これを読もうかな。」

初めて人前で読んでみました。

ぷくちゃんのすてきなぱんつ
(さく ひろかわさえこ アリス館 2001年2月)


ぷくちゃんは、自分でおしっこをする練習中です。
おむつじゃなくて、パンツをはいています。

赤ちゃんっぽい絵本かなーと思ったのですが、高学年の子どもたちも、なんというんだろ、心配げに見守る感じ。
幼い子の失敗を、ドンマイドンマイとなぐさめる雰囲気。
決して、バカにしたり、蔑んだりしない。

そうかー。
小学生に読むと、こんな感じになるんだ。

優しいなあ、この子たち。

現在進行形ではないけれど、彼らもたどってきた道。
幼い子を愛おしむ心。
失敗した人をなんとかフォローしたい。


「おかわりぱんつ!?」
「あ!」
「あー 漏れちゃった!」
「おかわり あるのかよ」

「あれ! パンツはいてるよ」
「あーあー」

「乾いてる!」

「お尻が出てる!」

「どのぱんつがすき? だって」

小学生たちが、ワイワイ、ツッコミを入れながら、楽しんでました。
後ろの方にいた高学年男子たちも、ぷくちゃんを見守ってました。


この絵本は、児童文学作家の村中李衣さんにご紹介いただきました。
李衣さんが大きい子たちに読んで、どんなだったか、を身ぶり交えてお話しくださいました。
立膝して、真剣に聞き入ってたと。
その様子が目に浮かぶようで、わたしも読んでみたいと思ったのでした。

ちなみに、保育園の幼児組さん、3歳、4歳、5歳のみんなに読んだら、学童さんとはちょっと違いました。
「ちょっと前のぼく、わたし」みたいな感じ。
「俺らもう、失敗しないもんね(たまにしか)」みたいな。
「がんばれよ」みたいな。

保育園の乳児組さん、0歳、1歳、2歳のみんなは、まさにぷくちゃん現在進行形。
他人事じゃない感ありあり。
目をまんまるにして聞いてる子も。
ニヤッとしてる子も。

1冊の絵本で、ほんの数年の差でも、生まれる空気感が違うのを感じました。

この絵本は「買い」かなあ。



インスタグラムでも喋りました







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