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ワンポイントアドバイス

ずっと引っかかっている問題「子どもに絵本を読んでやる」

「子どもに絵本を読んでやる」

皆さんは、この文章を読んで、なにか感じますか? 
特に何も感じませんか?


わたしは、引っかかります。

「読んでやる」が。



犬に餌をやる。
花に水をやる。
子どもに絵本を読んでやる。

立場が上の者が下の者に施してやる行為、のように感じます。

実は、福音館書店の松居直さんは、「子どもに絵本を読んでやる」と言うんですね。

実際、そうなのかもしれません。
絵本の読み聞かせ、という行為は、立場が上の大人が、立場が下の子どもに「読んでやる」もの。

だから、間違っていない、のだろうと思います。

でもわたしは、使わない。

言うとしたら、

「子どもに絵本を読む」

もしくは

「子どもと絵本を読む」

ただでさえ、「読み聞かせ」という言葉がすでに「聞かせ」という上から目線的なものを感じて、腰がひけている。

「読んでやる」という言葉は、わたしの実態とそぐわない。
立場の上下はなく、平らかな場での絵本の時間としたいから。

だけど、松居直さんは「読んでやる」が実態と合っているんだと思う。
偉大なる存在だから。
どうしたって、松居直さんは絶対的に立場が上で、子どもは下で、「読んでやる」にそれほどの違和感は、ない。

ただ、松居直さん以外の人が「読んでやる」という言葉を使っていると、わたしはいちいちそこに引っかかってしまう。

絵本の本
(中村 柾子 福音館書店 2009年7月)


この本の中でも「絵本を読んでやる」と言う表現で統一されています。

きっと、こちらの著者も、そういうお立場の方なんだろうなあと理解しようと努めてみるけれど。

時代とか世代の影響もあるのかもしれません。

この先も変わっていくのかもしれないし。

そうそう、わたしの敬愛する赤木かん子さんも「読んでやる」という言い方をされますね。



ずっと引っかかっている問題↓

「絵本を読んでやる」 松居直さんの言葉

「絵本を読んでやる」問題の続き

読んでやる問題の続きの続き

『絵本の本』では、もう1点、考えるべきことがあるので、また別に書きたいと思います。




【こちらも参考にしていただけたら】

絵本を読むメリットはなんですか? その1 いつかの非日常を日常に

【ご質問】絵本に興味ない



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