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読み聞かせボランティア

ライブハウスの子ども食堂で絵本 中学生男子が読んでくれた

わたしが高校生の頃から、学校のそばにあったライブハウス小田原姿麗人(しゃれいど)さん。
 
毎月第3木曜日に、子ども食堂を始めて3周年なんだそうです。


80食ものカレーが、地域の子ども、大人の夕食になります。
 
子ども食堂というと「貧困」みたいなイメージがあるけど、そういう雰囲気は、あんまり感じない。
もっと敷居が低い。気軽に来れる。地域のコミュニティ、みたいな感じ。
店主の亀井さんが、そういう雰囲気作りをされているからなのかな。

甘口チキンカレーが中学生以下は無料。

1階では、みどりさんによるアロマハンドマッサージ。子どもは無料。
地下のフロアでは、保育士としみさんによる工作やバルーンアートなどアクティビティ。
そしてゲストがなんかやる。

そのゲストとして声かけてもらいました。



地下のフロアで読み聞かせ。
 
カレーを食べ終わった人たちが降りてくると、隅っこでなんとなく読み始める。
最初に降りてきたのは、中学生7、8人。
テンション高い男子たち。

「絵本を読みにきたんだけど、読んでいい?」

「いいよ」

「あれでしょ、取り替えっこして、取り替えっこして、どんどん取り替えっこして、最後には家を取り替えちゃうヤツでしょ」

「あ。あれ、面白いよね。よく知ってるね」

「学校でおばさんが読んでくれた」

「え? 中学校に読み聞かせの人がくるの? いいね」

「そう。おばさんが」

「あ。わたしと一緒だね」

「そう。おばさん!」

「じゃあ、こっちとこっち、どっちがいい?」

「こっち」

圧倒的多数でこちら。

『しりとりあそび しろとくろ』
(星川ひろ子・星川治雄 小学館 2008年11月)

次のしりとりを当ててもらいながら、ワイワイと、時折、卑猥な言葉を大声で叫ぶ中学生男子たち。

読み終わって、一番声の大きな元気な男子に
「読んでよ」と言ったら、
「いいよ。どれ、読む?」

「じゃあ、これ」

『はらぺこあおむし』
(エリック=カール さく もりひさし やく 偕成社 1976年5月初版 1989年2月改訂)

大きな声で一生懸命読んでくれました。
食べ終わった園児さんや小学生たちも降りてきて、中学生が読む『はらぺこあおむし』に釘付け。
ニッコニコ。
声あげて笑う子も。
その姿を見て、
「なんか、楽しいなあ」と中学生。
「もっと読みたい」

「じゃあ、これ読んで」

『しろくまちゃんのほっとけーき』
(わかやまけん こぐま社 1972年10月)

『ぼくのおじいちゃんのかお』
(文 天野祐吉 写真 沼田早苗 福音館書店 1986年1月)

『どんどこももんちゃん』
(とよたかずひこ 童心社 2001年9月)

大きな声で、次々と読んでくれました。
わたしは、横に座って、ちょっとだけお手伝い。

中学生は、満足したようで、
「もういいや」と行ってしまいました。

食堂スペースは限りがあるので、座れないで待っている親子さんたちも、地下に降りてきたので
「では、わたしも読みまーす」と、読みました。

2歳くらいの子から、園児さん、小学生も1年生から高学年まで、中学生も、年齢の幅広いので、どうかなーと思ったのですが、それぞれ、面白がってくれていたようです。

わたしが読んでいるときは、としみさんは遊びのコーナーを広げず、読みやすい空間づくりをしてくれました。

絵本なんか見向きもせず、持参したゲームをずっとやっている子たちもいました。
思い思いに好きなことをして過ごしている感じ。
強制されない。

その後、遊びの時間になり、そのあと、メンツが入れ替わった頃合いを見て、としみさんが「じゃ、絵本の時間ねー」と子どもたちに声かけてくれました。

同時進行でいろんなお楽しみがあるイベントで絵本を読むのは、ある意味、修行と覚悟していたので、自然な感じで絵本の時間を作ってくれたのは、すごく助かりました。

いろんな絵本を持参しましたが、子どもたちと自然とやりとりが生まれるような、一方通行にならない参加型絵本が多めになりました。

 
読んだ絵本はこちら。

『しりとりあそび しろとくろ』
(星川ひろ子・星川治雄 小学館 2008年11月)

『はらぺこあおむし』
(エリック=カール さく もりひさし やく 偕成社 1976年5月初版 1989年2月改訂)

『しろくまちゃんのほっとけーき』
(わかやまけん こぐま社 1972年10月)

『ぼくのおじいちゃんのかお』
(文 天野祐吉 写真 沼田早苗 福音館書店 1986年1月)

『どんどこももんちゃん』
(とよたかずひこ 童心社 2001年9月)

『どっとこどうぶつえん』
(中村至男 福音館書店 2012年5月)

『どっとこむしずかん』
(中村至男 福音館書店 こどものとも年中向き 2023年7月)

『しっぽのはたらき』
(川田健 文 薮内正幸 絵 今泉吉典 監修 福音館書店 1969年4月)
 
『りんごりらっぱ』
(あべけんじ 作 福音館書店 福音館書店 こどものとも年中向き 2020年6月号)

『りんごだんだん』
(写真と文 小川忠博 あすなろ書房 2020年2月)

『うかぶかな?しずむかな?』
(川村康文 文 遠藤宏 写真 岩崎書店 2023年8月)

『ねこのピートだいすきなしろいくつ』
(エリック・リトウィン作 ジェームス・ディーン絵 大友剛訳 長谷川義史文字画 ひさかたチャイルド 2013年5月)

『ふんがふんが』
(おおなり修司・文 丸山誠司・絵 絵本館)

『ちへいせんのみえるところ』
(長新太 絵本塾出版)

『しりとりあそび あかみどりき』
(星川ひろ子・星川治雄 小学館 2008年11月)

何回か読んだ絵本もあります。
中学生が読んだ絵本もあります。

 
 
 
 
終わってから、賄いカレーをいただきました。

 
 
亀井さんが育てた「かめいサボテンランド」のこの子と目があったので連れ帰りました。500円。







今回読んだ絵本の過去ブログ↓

なんとなくピンとこなかった『はらぺこあおむし』 人気の秘密を探る

近くで見るより遠くから見た方がわかりやすい『どっとこどうぶつえん』

原画を真ん中でぶった斬る 創刊号からぶちかまし『しっぽのはたらき』

小学生とものすごい盛り上がる絵本『りんごりらっぱ』

巻き込んでいき、巻き込まれていき、 いろんな年齢の人たちとも一体感が得られる貴重な1冊『うかぶかな? しずむかな?』

どちらかといえば「ふんが寄り」の人たちと『ふんがふんが』

不幸な絵本『ちへいせんのみえるところ』→祝復刊





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