Blog ブログ

体験入学受付中

HOME // ブログ // 放たれた光の見え方を分かち合う 循環するお庭にて絵本セラピー 〜手放す〜

Blog ブログ

CATEGORY


ご感想 大人のための絵本セラピー

放たれた光の見え方を分かち合う 循環するお庭にて絵本セラピー 〜手放す〜

2025年11月7日は、通算157回目の絵本セラピーでした。

循環するお庭(とわたしが勝手に呼んでいる個人宅のお庭)での開催は、55回目でした。



見事な秋晴れ。

寒いかなと思って、今季初のレッグウォーマー装着したら、暑かったー。

7年ぶりにお庭での絵本セラピーに参加してくれた みさえちゃん。
お友だちの親子さん誘ってきてくれました。

みさえちゃんが参加してくれるなら、と
みさえちゃんの絵のTシャツを着ていきました。


なんと同じく7年ぶりのお庭のうきょうちゃん。
兵庫県から始発の電車で来てくれました。
7年前のうきょうちゃんのブログ


前回のお庭に引き続き、リピートして参加してくれたゆうこちゃん。
米粉のカップケーキの上に、あんこでデコレーションした映えまくるスイーツを作ってきてくれました。



都内からは、きぃちゃんが、3回目のお庭へ。
先月の絵本セラピスト協会セミナールームでの絵本セラピーにもご参加くださいました。

絵を描いていて、絵本を作りたいという夢をお持ちの方も、初参加してくれました。



わたしは、前からやってみたいと思っていたこと、
「循環するお庭のヤカンで沸かしたお湯でカップラーメンを食べる」という背徳感満載のことをやってみました。
美味しかったー。




満員御礼で開催しました今回の絵本セラピーのテーマは「手放す」

これはわたしが考えたテーマです。

なぜならば、今の自分にとって、関心の高いテーマだからです。

我が子が、いつの間にか自分でお金を稼いで、住むところを見つけて、食べる物を買って、パートナーを見つけて、生きている。

いつ、わたしは、手放したのだろう。
あんなに手のうちにいたのになー。
手放したら、空っぽになった。
身軽になった。
空いたところに、時間が生まれた。
求めていた自分の時間。
この時間をどうするのか。
手放すと、空くスペース。
そのままにしておいての良いのかもしれないのにね。
手放すと、スペースができる。
そこに何を置くのか。
何も置かないのか。

超個人的な感傷にじめっとひたりながら、絵本セラピーのプログラムを作りました。

超個人的にじめっと湿っていても、秋晴れと秋風がさらりと乾かしてくれました。
焚き火が燻してくれました。
ご参加の皆さんの笑顔や困惑顔が、中和してくれました。

4時間で6冊の絵本を読みました。

選んだ絵本のことを書いておきます。

1冊目。
ほんわかした雰囲気のあるあの童話作家さんが、こんな毒っけのある絵本を作っていたなんて。
初めて出会ったとき、血液が逆流するような衝撃を受けて、どうしても手に入れたかった絵本。
手放すのは、鼻くそ。

2冊目。
売り物じゃない大切なものを、欲しい欲しい欲しいと言われて手放す。
手に入れた方は、大切にしていたのに、うっかり、手放すことになってしまう。

3冊目。
どうぞとあるから、全部食べちゃう。
それで、自分が持っていたものを手放す。
めぐりめぐっていく、手放し。
一見、優しさの連鎖のようでいて、やらかしちゃってますよね。

4冊目。
ファンキーな絵本。
意味不明。
あっさり、今いる場所を手放す。
道中いろんな人に出会い、結果、同じような場所に戻ってくる。

5冊目。
ロングセラー絵本。
大切にしていたものを、意思に反して、暴力的に奪われ、手放すことになる。
奪われ、損なわれたものを、作り替えることによって、人々の胸を打つものに生まれ変わる。

6冊目。
慈しみ育てた子が、新しい家庭を持つ。
手放す親。

以上、6冊の絵本を読みました。




読み終わって、
「その絵本、買います!」と言われると嬉しいです。

絵本セラピスト仲間のうきょうちゃんがブログにこんなふうに書いてくれました。



(以下引用)
「手放す」って意図して手放すことも、
意図せずとも、
指からすり抜けていくように
手放さざるをえなくなることもあるよね。
うっかり手放しちゃうこともあるわよね。
いろいろよね。
そうして、空いたところが、
ぽっかりしたり、
にゅるりとなにかが入ってきたり。
そう思ったら、
ああ、あれこれうきょうが思い悩み、
あせあせ、何から手放すか、
どう手放すかなんて決めないでも、
神さまが決めるのかもね、
なんて思えたのがよかったです。
(引用ここまで)




全文はこちらから
「うきょうのために選書してくださったんですか?」

みさえちゃんがインスタにこんなふうに投稿してくれました。
(以下引用)
今回、とんちゃんがセレクトした絵本に出会うべくして再び出会えた。
前の時はこの芸術家のことをよく知らなくて、面白い絵を描く人だなぁぐらいの印象。
その後、2022年に東京で開催された大規模な展示会を観てとにかくすごいエネルギーを作品から発していて、頭の中を一回グワッてかき混ぜられたことを隣に座ったうきょうさんのおかげで思い出した。
そこから脳内回路のシナプスが急激に成長する感覚を覚えた。それはまさに子どもが何かを見つけて夢中になる時の感覚だと思う。
だから、行動していればいつか必ずこういう瞬間が訪れると確信した日でもある。
(引用ここまで)

また、こんなメッセージもくれました。
「今回は手離すというテーマだったけど、同じ本でも切り口(テーマ)を変えたら違う視点が生まれるのかもって思ったら、絵本というツールを通して自分を発見する面白さを感じました。」

そうなんですよー。

そういう目で見ると、今まで何度も読んでいる絵本が違う光を放ってくる。

それがたまらなく面白い。

放たれた光の見え方を皆さんと分かち合うのが楽しい。

出張します。
お気軽にお声かけください。

【メニュー】おとなのための絵本セラピー(参加型絵本講座)絵本は子どもだけのもの?

ブログ一覧