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【読み聞かせプログラム例】小学1年生に10分 先生ナイスフォロー
「あ! ジョウコウさんだ!」
教室の机を動かさず、後ろの空いているスペースに廊下に向かって体育座りをして待ってくれている1年生たち。
ひょこっと顔を出すと、ニコニコ顔で出迎えてくれて、のっけから嬉しい。
朝の読み聞かせ。
1年生のクラス。
いただいている時間は10分。
「そうです、わたしはジョウコウです。
近所に住んでいます。
もしかして、こちらのクラスに絵本読みに来るのは、初めてじゃないかしら?」
「前にも来てくれたよ」
「そうですか。
でも、今日は同じ絵本じゃないと思うな。
始めてもいいですか?」
「どうぞ、どうぞ」と担任の先生。
「じゃあね、まずは、この絵本からいっちゃおっかな。
わたしね、この前、絵本を3冊買ったの。
そのうちの1冊。
こちら」
『そっちからわたし、どんなふうにみえている?』
(越智典子 ぶん 堀川理万子 え 福音館書店 かがくのとも 2025年3月号 “HOW DO I LOOK FROM YOU?”)
(↑銀座のナルニア国で買った3冊のうちの1冊)
「あ! わたしも、おんなじこと、考えたことある」
「俺も」
と口々に。
へー。そうなのかー。やったー。やっぱりね。嬉しく読み始める。
電車から見える手を振る子どもたち。
電車の中のわたし。
運動会の応援に来たおじいちゃんとおばあちゃん。
前から2列目で手を振るわたし。
ブライドの向こうに見えるえりちゃん。
ブラインドの隙間からチラッと見えるわたし。
自分が相手からどう見えているか。
スマホで気軽に写真を撮って、すぐに見ることができる時代を生きている子どもたちにとってみたら、相手から自分がどう見えているか、ということは、身近な関心ごとかもしれない。
視点を相手に置くことは、この先もけっこう大事な感覚かもしれない。
「わかる、わかる」という雰囲気で聴いている子が多かったように感じました。
裏表紙を見せたら、「わ〜」と喜んでいる子がいました。
鉄棒に逆さにぶら下がってる子の絵。
ちなみに、折り込み付録に越智典子さんの驚くべき言葉が書かれています。
え? びっくり。
確かめてみた。
わたしは、天地がひっくり返って見える。
じゃない人は、天橋立はどう見えるのかしら?
初めて、人前で読んだけど「買ってよかった」を実感した絵本。
「まだ、読んでもいいですか?」
「どうぞ、どうぞ」と担任の先生。
「では、どうしようかな。
今朝、この絵本を読みたいなと思って、持ってきたの。
チャレンジしてみてもいいですか?」
「いいよ」
「これです」
表紙を見せたら、すぐさま、先生が
「わ! わたし、柳生弦一郎さんの科学絵本、好きです!」と声を上げてくれた。
勇気づけられる〜。
が。
「きゃ〜」
「恥ずかし〜」
「いや〜」と顔を覆う子たちも。
『おっぱいのひみつ』
(柳生弦一郎 さく 福音館書店 1989年2月 “A Story of the Breasts”)
柳生弦一郎さんならではの、ちょっとした、おふざけから始まる。
男の人がブラジャーをしてる。
ように見える。
なぜ、女の人は、ブラジャーをするのか。
それはおっぱいが大きいから。
なぜ、おっぱいが大きいか。
それは、赤ちゃんにお乳をあげるため。
あっけらかんと、明快。
男と女のおっぱいは成長とともに違ってくるんだってこと。
こちらも、あっけらかんと、読む。
1年生たちの表情筋の豊かに動くこと動くこと。
わたしが好きなのは、ここ。
このお相撲さんみたいな人の
「でない でない」を
高見山の丸八布団の「2倍! 2倍!」風に読むのが好き。
(誰にも通じないかw)
赤ちゃんにとって、お母さんのおっぱいから出てくるお乳がどんなに大事なものかということとともに、愛着形成にもとっても大事ってことが、子どもたちにわかる表現で描かれています。
そして、お母さんのお乳を飲まないで育った人のいることにもちゃんと触れています。
ぼくたちは、赤ちゃんだったときのことは覚えていないけど、お母さんは覚えているから、聞いてみてねと終わります。
読み終わって、表紙を再び見せたら、また、「きゃ〜」と顔を覆う子がいました。
担任の先生が、すかさずフォローを入れてくれました。
「赤ちゃんがなぜおっぱいを飲むのか。
それは生きるため。
人間だけじゃなく、動物も生まれて一番最初に自分ですることは、お母さんのおっぱいを飲むことだ。
先生も、おっぱいが出にくかったけど、マッサージしたりしてがんばった。
お家の人に、赤ちゃんだったときのことを聞いてみてください」と。
「聞いてみる〜」
「え〜、恥ずかし〜」などなど。
嬉しいですねえ。
読み逃げにならなかった。
「じゃ、今の気持ちを伝えましょう」
「ありがとうございました」
「こちらこそ、絵本を聞いてくれてありがとうございました」
廊下に出ると、先生が
「いい絵本を読んでくれてありがとうございました」
と言いにきてくれました。
「挑戦だったんですけど、読んでみてよかったです」
おうちの人、赤ちゃんだったときの話、してくれるといいなあ。

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教室の机を動かさず、後ろの空いているスペースに廊下に向かって体育座りをして待ってくれている1年生たち。
ひょこっと顔を出すと、ニコニコ顔で出迎えてくれて、のっけから嬉しい。
朝の読み聞かせ。
1年生のクラス。
いただいている時間は10分。
「そうです、わたしはジョウコウです。
近所に住んでいます。
もしかして、こちらのクラスに絵本読みに来るのは、初めてじゃないかしら?」
「前にも来てくれたよ」
「そうですか。
でも、今日は同じ絵本じゃないと思うな。
始めてもいいですか?」
「どうぞ、どうぞ」と担任の先生。
「じゃあね、まずは、この絵本からいっちゃおっかな。
わたしね、この前、絵本を3冊買ったの。
そのうちの1冊。
こちら」
『そっちからわたし、どんなふうにみえている?』
(越智典子 ぶん 堀川理万子 え 福音館書店 かがくのとも 2025年3月号 “HOW DO I LOOK FROM YOU?”)
(↑銀座のナルニア国で買った3冊のうちの1冊)
「あ! わたしも、おんなじこと、考えたことある」
「俺も」
と口々に。
へー。そうなのかー。やったー。やっぱりね。嬉しく読み始める。
電車から見える手を振る子どもたち。
電車の中のわたし。
運動会の応援に来たおじいちゃんとおばあちゃん。
前から2列目で手を振るわたし。
ブライドの向こうに見えるえりちゃん。
ブラインドの隙間からチラッと見えるわたし。
自分が相手からどう見えているか。
スマホで気軽に写真を撮って、すぐに見ることができる時代を生きている子どもたちにとってみたら、相手から自分がどう見えているか、ということは、身近な関心ごとかもしれない。
視点を相手に置くことは、この先もけっこう大事な感覚かもしれない。
「わかる、わかる」という雰囲気で聴いている子が多かったように感じました。
裏表紙を見せたら、「わ〜」と喜んでいる子がいました。
鉄棒に逆さにぶら下がってる子の絵。
ちなみに、折り込み付録に越智典子さんの驚くべき言葉が書かれています。
(以下引用)
ところで、この絵本を作るなかで、「ものの見方は十人十色」を痛感したエピソードがあります。鉄棒から逆さまにぶら下がったわたしから、逆さまの友だちが見えるという場面を入れようとして、子どもたちに聞き取りをしたところ、いわゆる「股のぞき」をしたときに、天地がひっくり返って見える人と、頭の中で天地が修正されて、普通に見える人がいたのです!
(引用ここまで)
え? びっくり。
確かめてみた。
わたしは、天地がひっくり返って見える。
じゃない人は、天橋立はどう見えるのかしら?
初めて、人前で読んだけど「買ってよかった」を実感した絵本。
「まだ、読んでもいいですか?」
「どうぞ、どうぞ」と担任の先生。
「では、どうしようかな。
今朝、この絵本を読みたいなと思って、持ってきたの。
チャレンジしてみてもいいですか?」
「いいよ」
「これです」
表紙を見せたら、すぐさま、先生が
「わ! わたし、柳生弦一郎さんの科学絵本、好きです!」と声を上げてくれた。
勇気づけられる〜。
が。
「きゃ〜」
「恥ずかし〜」
「いや〜」と顔を覆う子たちも。
『おっぱいのひみつ』
(柳生弦一郎 さく 福音館書店 1989年2月 “A Story of the Breasts”)
柳生弦一郎さんならではの、ちょっとした、おふざけから始まる。
男の人がブラジャーをしてる。
ように見える。
なぜ、女の人は、ブラジャーをするのか。
それはおっぱいが大きいから。
なぜ、おっぱいが大きいか。
それは、赤ちゃんにお乳をあげるため。
あっけらかんと、明快。
男と女のおっぱいは成長とともに違ってくるんだってこと。
こちらも、あっけらかんと、読む。
1年生たちの表情筋の豊かに動くこと動くこと。
わたしが好きなのは、ここ。
(以下引用)
おとこのひとは あかちゃんを
うまないから、おっぱいが こんなに
おおきくても おちちはでない。
でない
でない
(引用ここまで)
このお相撲さんみたいな人の
「でない でない」を
高見山の丸八布団の「2倍! 2倍!」風に読むのが好き。
(誰にも通じないかw)
赤ちゃんにとって、お母さんのおっぱいから出てくるお乳がどんなに大事なものかということとともに、愛着形成にもとっても大事ってことが、子どもたちにわかる表現で描かれています。
そして、お母さんのお乳を飲まないで育った人のいることにもちゃんと触れています。
ぼくたちは、赤ちゃんだったときのことは覚えていないけど、お母さんは覚えているから、聞いてみてねと終わります。
読み終わって、表紙を再び見せたら、また、「きゃ〜」と顔を覆う子がいました。
担任の先生が、すかさずフォローを入れてくれました。
「赤ちゃんがなぜおっぱいを飲むのか。
それは生きるため。
人間だけじゃなく、動物も生まれて一番最初に自分ですることは、お母さんのおっぱいを飲むことだ。
先生も、おっぱいが出にくかったけど、マッサージしたりしてがんばった。
お家の人に、赤ちゃんだったときのことを聞いてみてください」と。
「聞いてみる〜」
「え〜、恥ずかし〜」などなど。
嬉しいですねえ。
読み逃げにならなかった。
「じゃ、今の気持ちを伝えましょう」
「ありがとうございました」
「こちらこそ、絵本を聞いてくれてありがとうございました」
廊下に出ると、先生が
「いい絵本を読んでくれてありがとうございました」
と言いにきてくれました。
「挑戦だったんですけど、読んでみてよかったです」
おうちの人、赤ちゃんだったときの話、してくれるといいなあ。

【著書】 『やってみる? 読み聞かせボランティア』(電子書籍&紙書籍)
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