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薄気持ち悪い絵とリズミカルな訳文とユーモアのある物語『ターニャのぼうけん』
好きだけど
好きなのに
好きだから
(ってドリカムの歌みたいだけど)
もったいなくて紹介できない
知ってほしいような知られたくないような
そんな絵本。
いざ、ご紹介しようとすると
途端に
「好きなものは好き」
「理由は言えない」
と急に雑になる。
なのでちゃんと好きな理由を考えてみようと思いました。
ちなみにこの絵本はうちの子たちも好きでヘビロテしてました。
ドイツの絵本です。
ベルナーさんの初めての絵本、です。
『ターニャのぼうけん』
(ロートラオト・ズザンネ・ベルナー作 斉藤洋訳 ほるぷ出版 1996年12月)

好きなポイント。
やっぱ、これかな。
薄気持ち悪い絵。
全体的なトーンがなんとなく暗い。
赤とか黄色とか明るい色を使っているにも関わらず
気味の悪いような独特の色使い。
表紙には、人面蝶も。
裏表紙には、顔のある木。
それでいて、どことなくユーモアがある絵。
すみずみまで描き込んであって
動きがある。
風が吹いてるな
とか
時計の針が揺れてるな
とか
ハエが止まったな
とか
ネズミがきたな
とか
テーブルの上に足乗っけちゃってお行儀悪いな
とか。
お話も好き。
ボールをお土産に、おじさんとおばさんが
うちに来たけど、
遊んでくれるわけじゃない。
てい良く家から追い出されるターニャ。
「あたらしい ボールは いい におい。
ポンと はずんで、ピョンと とぶ。」
この訳文も良い。
すると、ボールは薄気味悪い家の中にどうやら入っちゃったらしい。
有刺鉄線がはりめぐらされた家。
入らない方がいいんじゃないオーラを撒き散らしてる。
「キャベツの においが して、なんだか ちかしつみたいです。」
匂い、で責めてくるあたり、リアリティがあって
ドキドキが増長する。
ドアを開けるとそこにいたのは
いぬのおじさん。
「ずっと まってたんだ。ワン。」
なんて言うんです、例のボールを抱えて。
ここからしばらく
おじさんの部屋の中の場面です。
おじさんは、意地悪です。
ボールを返してくれません。
「かえしてほしけりゃ、なにか してもらわないとな。
なにが できるんだい? ワン。」
ちょいちょい、カゴに入った九官鳥が
合いの手を入れます。
吹き出しで
「やってみろよ!」
ターニャは次々、できることをやります。
柔道、パンケーキを焼く、ごほんを読む、
二人はたっぷり遊んで
そしてターニャは帰ります。
帰り際に、二人は名乗ります。
名前なんか知らなくたって
友だちになれるのね、遊べるのよ。
こういう大人って
なんかいいなあと。
自分勝手で。
わがままで。
こどもと本気で遊ぶおじさん。
ターニャが帰るともう19時、
(ちょいちょい時計がある)
ちゃんと
「行きて帰りし物語」なのよね。
「ターニャのぼうけん」
確かに「ぼうけん」なのかもね。
ラストのターニャの言葉がいいのよ、また。
「おなか なんて ぜんぜん すいてないけど、とっても つかれたワン!」
パンケーキをいっぱい食べてたものねえ。
もう買えない絵本みたいです。
インスタライブはこちらです
買えなくなった絵本を読み聞かせ会で読むか問題
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好きなのに
好きだから
(ってドリカムの歌みたいだけど)
もったいなくて紹介できない
知ってほしいような知られたくないような
そんな絵本。
いざ、ご紹介しようとすると
途端に
「好きなものは好き」
「理由は言えない」
と急に雑になる。
なのでちゃんと好きな理由を考えてみようと思いました。
ちなみにこの絵本はうちの子たちも好きでヘビロテしてました。
ドイツの絵本です。
ベルナーさんの初めての絵本、です。
『ターニャのぼうけん』
(ロートラオト・ズザンネ・ベルナー作 斉藤洋訳 ほるぷ出版 1996年12月)

好きなポイント。
やっぱ、これかな。
薄気持ち悪い絵。
全体的なトーンがなんとなく暗い。
赤とか黄色とか明るい色を使っているにも関わらず
気味の悪いような独特の色使い。
表紙には、人面蝶も。
裏表紙には、顔のある木。
それでいて、どことなくユーモアがある絵。
すみずみまで描き込んであって
動きがある。
風が吹いてるな
とか
時計の針が揺れてるな
とか
ハエが止まったな
とか
ネズミがきたな
とか
テーブルの上に足乗っけちゃってお行儀悪いな
とか。
お話も好き。
ボールをお土産に、おじさんとおばさんが
うちに来たけど、
遊んでくれるわけじゃない。
てい良く家から追い出されるターニャ。
「あたらしい ボールは いい におい。
ポンと はずんで、ピョンと とぶ。」
この訳文も良い。
すると、ボールは薄気味悪い家の中にどうやら入っちゃったらしい。
有刺鉄線がはりめぐらされた家。
入らない方がいいんじゃないオーラを撒き散らしてる。
「キャベツの においが して、なんだか ちかしつみたいです。」
匂い、で責めてくるあたり、リアリティがあって
ドキドキが増長する。
ドアを開けるとそこにいたのは
いぬのおじさん。
「ずっと まってたんだ。ワン。」
なんて言うんです、例のボールを抱えて。
ここからしばらく
おじさんの部屋の中の場面です。
おじさんは、意地悪です。
ボールを返してくれません。
「かえしてほしけりゃ、なにか してもらわないとな。
なにが できるんだい? ワン。」
ちょいちょい、カゴに入った九官鳥が
合いの手を入れます。
吹き出しで
「やってみろよ!」
ターニャは次々、できることをやります。
柔道、パンケーキを焼く、ごほんを読む、
二人はたっぷり遊んで
そしてターニャは帰ります。
帰り際に、二人は名乗ります。
名前なんか知らなくたって
友だちになれるのね、遊べるのよ。
こういう大人って
なんかいいなあと。
自分勝手で。
わがままで。
こどもと本気で遊ぶおじさん。
ターニャが帰るともう19時、
(ちょいちょい時計がある)
ちゃんと
「行きて帰りし物語」なのよね。
「ターニャのぼうけん」
確かに「ぼうけん」なのかもね。
ラストのターニャの言葉がいいのよ、また。
「おなか なんて ぜんぜん すいてないけど、とっても つかれたワン!」
パンケーキをいっぱい食べてたものねえ。
もう買えない絵本みたいです。
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