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「かがくいひろしの世界展」にて 悶絶。かがくいひろしさんの絵本に登場しないもの。
このホームページのバナーをデザインしてくれたアーティストのえっちゃんにお誘いいただき、かがくいひろしの世界展へ行ってきました。
東京は八王子市夢美術館。
わたしは、自分が子育て中のとき、かろうじて出会えたかがくいひろしさんの絵本は1冊のみ。
末っ子が2歳のとき、2010年に、本屋さんで見つけて購入した
『おしくらまんじゅう』(かがくいひろし ブロンズ新社)だけ。
大好き。
でも、かがくいひろしさんについては、(面白い名字の人だな)くらいでどんな人なのか、全然、知りませんでした。
そのときすでに、あの 脅威の『だるまさんが』(かがくいひろし ブロンズ新社)は、世に出ていたはずなのですが、わたしは、出会えないまま、自分の「絵本で子育て」期が終わってしまいました。
それが悔しく、いいのは知っていたし、ママたちにも激しくお勧めしていたくせに、今さら、買っても・・・と、自分は買わずにいました。
ところがついに、購入したのですよ。
ボードブック版が登場したので。
赤ちゃんだけじゃなく、いろんな年代の人を笑顔にしちゃう絵本『だるまさんが』
やっぱり、『だるまさんが』は脅威。
こんなにも、老若男女 万人を笑顔にする絵本があろうか。
わたしは、ミリオンぶっくの研究? をしたときにも、『だるまさんが』の脅威を目の当たりにしました。
ご興味ありましたら、こちらから↓
【アーカイブ視聴】 絵本講座 「ミリオンぶっく」をふかよみ 「ミリオンぶっく」の過去・現在・未来
そんなわけで、道中、えっちゃんに「変態的かがくいひろし解説?」などをしながら、楽しい寄り道をしながら、えっちゃんお気に入りの八王子市夢美術館へ向かいました。
何から、書こう。
思ったことを、順不同でつらつらと書きます。
これから展示を観られる場合は、ここまでで閉じてもらっても。
今回の展示は、かがくいひろしさんがたった4年の絵本作家生活で生み出した16冊の絵本の全ての原画がありました。
そう、かがくいひろしさんは、50歳で絵本作家デビューし、54歳で膵臓がんでお亡くなりになられました。
養護学校の先生でした。
かがくいひろし先生に出会えた、子どもたちは幸せだ。
子どもたちも親も、かがくい先生に、ずっと先生をして欲しかったろうなあと思う。
『だるまさんが』のアイディアノートを見て、気づいたこと。
そっか! 『だるまさんが』には、口元が描かれていないんだ。
口元はここぞという場面で描かれる。
『だるまさん』シリーズの幻の続編のラフがー!
これを誰か、絵本にしてくれー!!
あるじゃん、あるじゃん、そういうこと!
『おいちのだ〜るまさん』とか
『ハンバーグーチョキパー』とか
荒ぶるハンバーグたちに圧倒される『ハンバーグーチョキパー』
「原案:かがくいひろし」として。
絵は、わたしは『おやおやおやさい』の山村浩二さんにお願いしたい。
(↑勝手な妄想)
ダメかなあ。
未完の『ぼったんぼたもち』
その場で声に出して読んでみました。
なんと良い!
絶対、子どもたち、好きだ。
あーーーーー!!!
未完『いねむりソフトさん』
声に出して読んでみました。
あーーーーー!!
これも絶対、みんな喜ぶ絵本だ!!
誰かーーーーーー!
もうこのままでもいいから絵本にしてくれーーー
ダメかーーーーー!!
悶絶。
でも、この幻の未完の状態でのラフの展示を決断してくれたことには感謝してもしきれません。
勇気の必要な決断だったと想像します。
ご本人はお亡くなりになっているのですし。
今回の展示で、わたしが初めて知ったのは、
かがくいひろしさんには、知的障がいのあるお姉さんがいたこと。
そのお姉さんをお母さんは、外に連れ出して、可愛がって育てていたこと。
かがくいさんが4歳のとき、そのお姉さんが、事故で亡くなったこと。
お母さんが、出棺のとき、自分も入ると泣いて、とても悲しんだこと。
「デッサン 母・志満」
30歳のかがくいさんが、70歳のお母さんをデッサンしたんだなあ。
その関係性を想った。
30歳の息子が、もしも、年老いた自分の顔をデッサンしたいと言ったなら。
そこに流れる時間を想った。
なんか、語り合いながらの時間、だったんだろうなあ。
かがくいひろしさんの生い立ちの展示をじっくりみながら、感じたこと。
こうなってああなる、そんな簡単で単純なことではないと承知しているけれど、人が何かに心を砕く、その種のようなもの、燃料のようなものが必要だとする。
それは、悲しいこと、嬉しいこと、されたこと、みたこと、感じたこと、出会ったもの、出会った人、全部、一つ一つが折り重なって、沈殿して、化学変化を起こして、種になり、燃料になるのかもしれない。
(なんか、変だな。こういうことを言いたいんじゃなかった。ちょっと何を書きたかったかわからなくなってしまいました。)
かがくいひろしさんは、どうしたら、目の前の人が喜んでくれるか、ということをずっとずっと、当然のように、考えて、具体的に、実践してこられたんだなあ。
わたしは、かがくいひろしさんの16冊の絵本を全部、読んだことがあるわけではありません。
今回の展示で初めて知った絵本もありました。
その中で、気がついたことがあります。
それは、かがくいひろしさんの絵本には「人間」は登場しない、ということ。
だるま、まんじゅう、もち、ヤカン、鯉、布団、象、ソフトクリーム、タコ、、、
「人間」は描かない。絵本には。
描こうとしたことがないわけではないみたいです。
とある絵本のダミー本には、女の子が描かれていました。
娘さんがモデルだそうです。
それを見たとき、違和感。
大いなる違和感を抱きました。
それで気づいたんです。
そうか、かがくいひろしさんの絵本には「人間」が登場しないんだ、と。
かがくいひろしさんの絵本は、「人間」が登場すると、なんだか、生々しくなり過ぎる。
不思議だな。
わたしは、今回、原画を全部見て、「この絵本を買おう」と決めて買ってきた絵本があります。
その絵本のことはまた今度書きたいと思います。
他にも、いろいろ思ったことはあるけど、長くなり過ぎるから、ここまでにしておきます。
とにかく、ボリュームのある展示内容です。
時間予約が必要です。
八王子では、11月4日まで。
このあとも巡回するのかな。
宮崎と、福島だ。
うちの子(絵本)、連れて行った。
東京は八王子市夢美術館。
わたしは、自分が子育て中のとき、かろうじて出会えたかがくいひろしさんの絵本は1冊のみ。
末っ子が2歳のとき、2010年に、本屋さんで見つけて購入した
『おしくらまんじゅう』(かがくいひろし ブロンズ新社)だけ。
大好き。
でも、かがくいひろしさんについては、(面白い名字の人だな)くらいでどんな人なのか、全然、知りませんでした。
そのときすでに、あの 脅威の『だるまさんが』(かがくいひろし ブロンズ新社)は、世に出ていたはずなのですが、わたしは、出会えないまま、自分の「絵本で子育て」期が終わってしまいました。
それが悔しく、いいのは知っていたし、ママたちにも激しくお勧めしていたくせに、今さら、買っても・・・と、自分は買わずにいました。
ところがついに、購入したのですよ。
ボードブック版が登場したので。
赤ちゃんだけじゃなく、いろんな年代の人を笑顔にしちゃう絵本『だるまさんが』
やっぱり、『だるまさんが』は脅威。
こんなにも、老若男女 万人を笑顔にする絵本があろうか。
わたしは、ミリオンぶっくの研究? をしたときにも、『だるまさんが』の脅威を目の当たりにしました。
ご興味ありましたら、こちらから↓
【アーカイブ視聴】 絵本講座 「ミリオンぶっく」をふかよみ 「ミリオンぶっく」の過去・現在・未来
そんなわけで、道中、えっちゃんに「変態的かがくいひろし解説?」などをしながら、楽しい寄り道をしながら、えっちゃんお気に入りの八王子市夢美術館へ向かいました。
何から、書こう。
思ったことを、順不同でつらつらと書きます。
これから展示を観られる場合は、ここまでで閉じてもらっても。
今回の展示は、かがくいひろしさんがたった4年の絵本作家生活で生み出した16冊の絵本の全ての原画がありました。
そう、かがくいひろしさんは、50歳で絵本作家デビューし、54歳で膵臓がんでお亡くなりになられました。
養護学校の先生でした。
かがくいひろし先生に出会えた、子どもたちは幸せだ。
子どもたちも親も、かがくい先生に、ずっと先生をして欲しかったろうなあと思う。
『だるまさんが』のアイディアノートを見て、気づいたこと。
そっか! 『だるまさんが』には、口元が描かれていないんだ。
口元はここぞという場面で描かれる。
『だるまさん』シリーズの幻の続編のラフがー!
これを誰か、絵本にしてくれー!!
あるじゃん、あるじゃん、そういうこと!
『おいちのだ〜るまさん』とか
『ハンバーグーチョキパー』とか
荒ぶるハンバーグたちに圧倒される『ハンバーグーチョキパー』
「原案:かがくいひろし」として。
絵は、わたしは『おやおやおやさい』の山村浩二さんにお願いしたい。
(↑勝手な妄想)
ダメかなあ。
未完の『ぼったんぼたもち』
その場で声に出して読んでみました。
なんと良い!
絶対、子どもたち、好きだ。
あーーーーー!!!
未完『いねむりソフトさん』
声に出して読んでみました。
あーーーーー!!
これも絶対、みんな喜ぶ絵本だ!!
誰かーーーーーー!
もうこのままでもいいから絵本にしてくれーーー
ダメかーーーーー!!
悶絶。
でも、この幻の未完の状態でのラフの展示を決断してくれたことには感謝してもしきれません。
勇気の必要な決断だったと想像します。
ご本人はお亡くなりになっているのですし。
今回の展示で、わたしが初めて知ったのは、
かがくいひろしさんには、知的障がいのあるお姉さんがいたこと。
そのお姉さんをお母さんは、外に連れ出して、可愛がって育てていたこと。
かがくいさんが4歳のとき、そのお姉さんが、事故で亡くなったこと。
お母さんが、出棺のとき、自分も入ると泣いて、とても悲しんだこと。
「デッサン 母・志満」
30歳のかがくいさんが、70歳のお母さんをデッサンしたんだなあ。
その関係性を想った。
30歳の息子が、もしも、年老いた自分の顔をデッサンしたいと言ったなら。
そこに流れる時間を想った。
なんか、語り合いながらの時間、だったんだろうなあ。
かがくいひろしさんの生い立ちの展示をじっくりみながら、感じたこと。
こうなってああなる、そんな簡単で単純なことではないと承知しているけれど、人が何かに心を砕く、その種のようなもの、燃料のようなものが必要だとする。
それは、悲しいこと、嬉しいこと、されたこと、みたこと、感じたこと、出会ったもの、出会った人、全部、一つ一つが折り重なって、沈殿して、化学変化を起こして、種になり、燃料になるのかもしれない。
(なんか、変だな。こういうことを言いたいんじゃなかった。ちょっと何を書きたかったかわからなくなってしまいました。)
かがくいひろしさんは、どうしたら、目の前の人が喜んでくれるか、ということをずっとずっと、当然のように、考えて、具体的に、実践してこられたんだなあ。
わたしは、かがくいひろしさんの16冊の絵本を全部、読んだことがあるわけではありません。
今回の展示で初めて知った絵本もありました。
その中で、気がついたことがあります。
それは、かがくいひろしさんの絵本には「人間」は登場しない、ということ。
だるま、まんじゅう、もち、ヤカン、鯉、布団、象、ソフトクリーム、タコ、、、
「人間」は描かない。絵本には。
描こうとしたことがないわけではないみたいです。
とある絵本のダミー本には、女の子が描かれていました。
娘さんがモデルだそうです。
それを見たとき、違和感。
大いなる違和感を抱きました。
それで気づいたんです。
そうか、かがくいひろしさんの絵本には「人間」が登場しないんだ、と。
かがくいひろしさんの絵本は、「人間」が登場すると、なんだか、生々しくなり過ぎる。
不思議だな。
わたしは、今回、原画を全部見て、「この絵本を買おう」と決めて買ってきた絵本があります。
その絵本のことはまた今度書きたいと思います。
他にも、いろいろ思ったことはあるけど、長くなり過ぎるから、ここまでにしておきます。
とにかく、ボリュームのある展示内容です。
時間予約が必要です。
八王子では、11月4日まで。
このあとも巡回するのかな。
宮崎と、福島だ。
うちの子(絵本)、連れて行った。