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中学1年生に10分で絵本を3冊 野菜の名前を割と大きめの声でコールする朝の教室
2025年2月、中学1年生に絵本を読みに行ってきました。
8時10分から20分までの10分間。時間厳守。
何を持っていこうかなあと考えて、先日、ミクニ書店さんでご紹介した2冊をかばんに入れました。
家を出る直前に、(あ。時間が余るかも)と、
先日、障害者支援施設 足柄療護園さんで読んだ絵本を1冊、追加しました。
(出しっぱなしだったのが幸い)
よかった〜。
3冊読んで、8分でした。
中学1年生、机を後ろに下げて、床に座ってました。
以下、実況中継風に。
「おはようございまーす。わたしは、上甲と言います。**に住んでいます。
今日は、絵本を持ってきました。
中学1年生の皆さんは、『自己肯定感』という言葉を聞いたことありますか」
頷く生徒。首をかしげる生徒。
ふんふん。
「では、この絵本を最初に読みたいと思います」
『わたしとなかよし』
(ナンシー・カールソン作 なかがわちひろ訳 瑞雲舎 2007年)
顔を見合わせたり、俯いたり、ちょっと恥ずかしげに聞いてる生徒。
これは、わたしから、生徒たちへの言葉よね。
自分で自分に言えたらいいな。
それがつまりは、自分を大切にするってことなんだから、って思って選びました。
最後、読み終わると
視線が合って、うんって頷いてくれた生徒がいました。
先生に確認すると、「あと7分あります」
「じゃあ、難しい絵本、読んじゃおっかな」
「知ってる人もいるかな」
『やさいのおなか』
(きうちかつ さく・え 福音館書店 1997年1月)
「知ってる」と言う子はいなかったですね。
知ってても言わないだけかもだけど。
野菜を輪切りにしてモノクロのシルエットにした途端、情報が極端に減って、何の野菜かわからなくなるってところに目をつけたスンバラしい絵本。
障害者支援施設 足柄療護園さんでも盛り上がりました。
初っ端から、引っかかる。
「たまねぎ!」
と、得意げに答えてくれた男子生徒。
これね
「ネギ」なのね。
自分で「惜しい!」って言ってた笑
次からは、わかりやすくて、みんな答えてくれる。
つい、答えたくなっちゃう。
中学1年生たちが、野菜の名前を割と大きめの声でコールする朝の教室。
何となく、健康的笑
「さすが、みなさん、中学生ですね」とわたしも持ち上げる。
順調に、当てていくのだけど、ちょい難しいのがあります。
「ん?」
これはいったい?
「大根!」「にんじん!」
違うんですよね。
当てた生徒がいました。さすがですね。
わたしが驚いたのは、
割と難易度の高い「キュウリ」を即答した女子生徒がいたこと。
みんなからも「おおおおお〜!!」「ええええ?!」と、どよめきの声が上がりました。
この次のも難しいんですよね。
「キウイ!」って答える人が必ずいるのですよね。
わたしがこの絵本を読むとき、気を付けているのは、ちっちゃい声で答える人の声を聞き逃さないようにすること。
「あ! 今、誰かが言ってくれた!」って。
この絵本を読み終わって
「あと5分あります」と先生。
「え〜。じゃあ、もう1冊読んでいいですか?」
「わたしがここ最近、出会った絵本の中で、いいなあ〜と思っているのを読みたいんです」
「わたしも、この中学校に通っていたんです。わたしが中学生のとき、すごく好きだった。
知ってますか? 知らない? 知ってる人いたらいいんだけど。
先生は知ってますか?」
先生は知ってるって。
『情熱の薔薇』
(歌詞 甲本ヒロト 絵 ダイスケ・ホンゴリアン リットーミュージック 2022年12月10日)
一番前の男子生徒がちっちゃく指揮してくれました。
「今日も皆さん、1日、お勉強がんばってください。
ありがとうございました」
3冊も読ませてもらっちゃいました。

中学生、実際はいろいろいろいろ、あるとは思うけど、かわいいです。
廊下に張り出されていた作品もすごくよかったな〜。
漢字を絵と組み合わせてデザインしている作品とか
自分の座右の銘みたいなのとか。
13歳の名言が満載だった。
13歳のリアルが短い言葉の中にギュッと詰まってた。
かっこよかったな〜。
すごくよかった。
あれ、作品集にして販売して欲しいくらい。
【関連記事】
中学1年生に朝の10分で絵本を2冊
中学1年生に朝の読み聞かせ
(ややこしいあれこれを抱えているかもしれない)中学1年生に朝の読み聞かせ
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「絵本のまち三島」中学3年生に20分で読んだ3冊はこちら
欲を言えば、本当は、10分じゃなくて、1コマ欲しい。
↓
高校や中学校で絵本の授業をさせていただけませんか?
8時10分から20分までの10分間。時間厳守。
何を持っていこうかなあと考えて、先日、ミクニ書店さんでご紹介した2冊をかばんに入れました。
家を出る直前に、(あ。時間が余るかも)と、
先日、障害者支援施設 足柄療護園さんで読んだ絵本を1冊、追加しました。
(出しっぱなしだったのが幸い)
よかった〜。
3冊読んで、8分でした。
中学1年生、机を後ろに下げて、床に座ってました。
以下、実況中継風に。
「おはようございまーす。わたしは、上甲と言います。**に住んでいます。
今日は、絵本を持ってきました。
中学1年生の皆さんは、『自己肯定感』という言葉を聞いたことありますか」
頷く生徒。首をかしげる生徒。
ふんふん。
「では、この絵本を最初に読みたいと思います」
『わたしとなかよし』
(ナンシー・カールソン作 なかがわちひろ訳 瑞雲舎 2007年)
顔を見合わせたり、俯いたり、ちょっと恥ずかしげに聞いてる生徒。
(以下引用)
「おはよう、 きょうも かわいいね!」
(中略)
しっぱい したって だいじょうぶ。
おちついて…
もういっぺん やれば…
きっと うまくいく!
(引用ここまで)
これは、わたしから、生徒たちへの言葉よね。
自分で自分に言えたらいいな。
それがつまりは、自分を大切にするってことなんだから、って思って選びました。
最後、読み終わると
視線が合って、うんって頷いてくれた生徒がいました。
先生に確認すると、「あと7分あります」
「じゃあ、難しい絵本、読んじゃおっかな」
「知ってる人もいるかな」
『やさいのおなか』
(きうちかつ さく・え 福音館書店 1997年1月)
「知ってる」と言う子はいなかったですね。
知ってても言わないだけかもだけど。
野菜を輪切りにしてモノクロのシルエットにした途端、情報が極端に減って、何の野菜かわからなくなるってところに目をつけたスンバラしい絵本。
障害者支援施設 足柄療護園さんでも盛り上がりました。
初っ端から、引っかかる。
「たまねぎ!」
と、得意げに答えてくれた男子生徒。
これね
「ネギ」なのね。
自分で「惜しい!」って言ってた笑
次からは、わかりやすくて、みんな答えてくれる。
つい、答えたくなっちゃう。
中学1年生たちが、野菜の名前を割と大きめの声でコールする朝の教室。
何となく、健康的笑
「さすが、みなさん、中学生ですね」とわたしも持ち上げる。
順調に、当てていくのだけど、ちょい難しいのがあります。
「ん?」
これはいったい?
「大根!」「にんじん!」
違うんですよね。
当てた生徒がいました。さすがですね。
わたしが驚いたのは、
割と難易度の高い「キュウリ」を即答した女子生徒がいたこと。
みんなからも「おおおおお〜!!」「ええええ?!」と、どよめきの声が上がりました。
この次のも難しいんですよね。
「キウイ!」って答える人が必ずいるのですよね。
わたしがこの絵本を読むとき、気を付けているのは、ちっちゃい声で答える人の声を聞き逃さないようにすること。
「あ! 今、誰かが言ってくれた!」って。
この絵本を読み終わって
「あと5分あります」と先生。
「え〜。じゃあ、もう1冊読んでいいですか?」
「わたしがここ最近、出会った絵本の中で、いいなあ〜と思っているのを読みたいんです」
「わたしも、この中学校に通っていたんです。わたしが中学生のとき、すごく好きだった。
知ってますか? 知らない? 知ってる人いたらいいんだけど。
先生は知ってますか?」
先生は知ってるって。
『情熱の薔薇』
(歌詞 甲本ヒロト 絵 ダイスケ・ホンゴリアン リットーミュージック 2022年12月10日)
一番前の男子生徒がちっちゃく指揮してくれました。
「今日も皆さん、1日、お勉強がんばってください。
ありがとうございました」
3冊も読ませてもらっちゃいました。

中学生、実際はいろいろいろいろ、あるとは思うけど、かわいいです。
廊下に張り出されていた作品もすごくよかったな〜。
漢字を絵と組み合わせてデザインしている作品とか
自分の座右の銘みたいなのとか。
13歳の名言が満載だった。
13歳のリアルが短い言葉の中にギュッと詰まってた。
かっこよかったな〜。
すごくよかった。
あれ、作品集にして販売して欲しいくらい。
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↓
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