Blog ブログ

体験入学受付中

HOME // ブログ // 毎年恒例「秋のおだんごぱんまつり」を開催 小学2年生に読み聞かせ 10分

Blog ブログ

CATEGORY


小学校読み聞かせ

毎年恒例「秋のおだんごぱんまつり」を開催 小学2年生に読み聞かせ 10分

小学2年生のクラスに絵本を読みに行ってきました。

ああ、そうだ、そろそろあの祭りを開催しなければ。
そう。
秋のおだんごぱんまつり!

なぜか、寒くなってくると、この祭りを開催したくなるのです。

なのでさっそく、2年生にお付き合いいただきました。

「あの、わたし、読みたい絵本があるんですけど、いいですか?
この絵本なんですけど。
知っている人いますか?」

「見たことある!」と一人の男の子。
「知らない!」と口々に。

「では、いきます」

おだんごぱん
(ロシア民話・せたていじ やく・わきたかず え 福音館書店 1966年5月)

シックな色づかい。歪んだ線。
おだんごぱんを食べたいと言うだけのおじいさん。
充分な材料もないのに、おじいさんのためにおだんごぱんをひとつ焼くおばあさん。
(性的役割分担か)
ほかほかに焼けたのに、窓のところで冷やされるおだんごぱん。
(今、食べたら美味しかろう)
転がり出たおだんごぱんをただ見つめるだけのおじいさんとおばあさん。
(追いかけないんかい)
おだんごぱんを食べようとするうさぎ。
おおかみ。
(2025年の今、世間を騒がせている)くま。
「くまだ!」と2年生も思わず声が出る。
歌って逃げるおだんごぱん。
繰り返される歌。
次第に首を縦に振ってのってくれる2年生たち。
食べたいとは言わず、まずは相手を褒めちぎるきつね。
調子にのるおだんごぱん。
さらに褒めるきつね。

ハッと息をのむラスト。

「あー」

無事に「秋のおだんごぱんまつり」を開催できて、満足げなわたし。

この世には2種類の人生がある。

それは
「おだんごぱんに出会う人生」と「おだんごぱんに出会わない人生」だ

今日、この子たちは
「おだんごぱんに出会う人生」となったわけだ。

さて、時計を見るとあと3分くらい時間がありました。

「もう1冊、読んでもいいですか?」

「やったー!」と子どもたち。

「最近、わたしがすごく気に入っている絵本なんですけど」

ぷくちゃんのすてきなぱんつ
(さく・ひろかわさえこ アリス館 2001年2月)

ぷくちゃんは、パンツをはいて、おまるでおしっこをする練習中。
でも、うまくいきません。
何度も失敗を繰り返します。

「だいじょうぶ」の言葉が繰り返されます。

誰だって、失敗することは、ある。

「だいじょうぶ」「だいじょうぶ」の言葉のお守りみたいな絵本だなー。

2年生のみんなも、表情筋を動かしながら、聞いてくれました。

「ありがとうございました」

「こちらこそ、ありがとう」

そうそう、この子たちの絵が廊下に掲示してありました。
動物と自分が一緒に遊んでいるような絵。
いや〜、全部もらって帰りたいくらい、いい絵だった。
そのことを最初に喋りました。
全部もらいたいって。ほんとに。




なぜ、わたしが「秋のおだんごぱんまつり」を開催するのか。

『おだんごぱん』は定番絵本過ぎて、あえてわたしが読まなくてもいいか、と思っていました。
あるとき、小学校のあるクラスで「この絵本、知ってる人いますか?」と聞きましたら、誰も知らなかったのです。
いろんなクラスで聞いてみましたが、「知ってる」と言う子がほとんどいない、ということに気づきました。

ああ、この子たち、『おだんごぱん』に出会わないまま大人になっちゃうな。
読もう。
でも、暑い時期はなんとなく読む気にならない。

秋だ。
秋になったら、読もう。

勝手に開催している「秋のおだんごぱんまつり」です。
賛同してくれる方がいらっしゃったら嬉しいです。

10年前にも「秋のおだんごぱんまつり」を開催してました。この過去記事、読んでほしい↓
自分の子のクラスに読み聞かせにいくこと




幼い子の失敗をドンマイドンマイとなぐさめる小学生たち『ぷくちゃんのすてきなぱんつ』




【絵本で子育て講座 3年後のご感想】心細かったはじめての子育ての日々を絵本が支えてくれた

【初出版】 『やってみる? 読み聞かせボランティア』(電子書籍&ペーパーバック)

高学年への読み聞かせボランティア(小学6年生)

【メニュー】読み聞かせボランティア入門講座 〜自分らしく、楽しく続けられる〜

【無料アーカイブ】読み聞かせボランティアさん向け 高学年への読み聞かせ



ブログ一覧