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小学校読み聞かせ 絵本の選び方

やっちゃいけないってことをやる 小学5年生に朝の読み聞かせ10分で3冊

2025年12月のある朝。
5年生のクラスに朝の読み聞かせ。
いただいているのは10分間。

以下、実況中継風に。

「おはようございます。ジョウコウです。

この間、応募したのよ。
そしたら当選したのよ、絵本をもらったの。
9人当たったうちの一人だったの、すごくない?
(と当選お知らせの紙を見せびらかす)

今日、初めて読むんだけど、いいかしら。
これが当たりました。
どう?
読んでもいい?」
(いいも悪いも選択肢はないのだが)

1冊目に読んだのはこちら。

『ゴムあたまポンたろう』
(長新太・作 童心社 1998年3月)


「どうだったかしら? 大丈夫だった?」
(↑読み終わったら感想を聞かない、のが定説なのに、あえて聞いちゃう)
(いいんじゃない、みたいな感じで、ニコニコ頷いてくれる優しい5年生たち)

「まだ、読んでもいいですか?
図書館から借りてきた絵本なんだけど、読んでみたいなと思って。こちら」

表紙を見せてると、またしても笑顔。

「恋愛ものかよ」と歓喜の声。

体の向きをこちらにキュッて変える女子の姿が視界に入る。

『すきっていわなきゃだめ?」
(辻村深月 作 今日マチ子 絵 瀧井朝世 編 岩崎書店 2019年5月)

男の子を好きな男の子の話。

いわゆる「淡々と」読み進めます。


「まだ、時間、大丈夫ですか?」

「あと3分あります」と担任の先生。

「じゃ、もう1冊、読んでもいいですか?」

『ぷくちゃんのすてきなぱんつ』
(さく ひろかわさえこ アリス館 2001年2月)

「パンツ」がパワーワード。
笑っちゃう女子たち。男子も。

口々にツッコミを入れながら楽しんでくれる5年生。

ぷくちゃん、最強だなあ。

「じゃ、これで今日の読み聞かせは終わりにします。
ありがとうございました」

廊下に出ると、担任の若い女の先生が
「2冊目の絵本、ドキッとしました。
刺さった子、いると思います。
こんな絵本があるんですね。
読んでくれてありがとうございました」
と話しかけてくれました。

「読み逃げみたいで、どうしようかなと思ったんですけど、高学年だったらいいかなと思って読ませてもらっちゃいました。
ありがとうございました」





幼い子の失敗をドンマイドンマイとなぐさめる小学生たち『ぷくちゃんのすてきなぱんつ』








絵本の世界を壊さないように淡々と読むべき

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