Blog ブログ

体験入学受付中

HOME // ブログ // 【報告】ミクニ書店様にて読み聞かせ会 禁断の絵本2冊 初めて持参したもの

Blog ブログ

CATEGORY


実績

【報告】ミクニ書店様にて読み聞かせ会 禁断の絵本2冊 初めて持参したもの

2025年2月22日は、
ミクニ書店さんでの
おせっかいなおばさんのおせっかいなおはなし会 でした。



振り返ってみると、かなり、名は体を表す 内容だったかと思います。

ミクニ書店さんに向かう原付バイクのヘルメットの中で気がついたのですが、
今回、ご紹介する絵本の中には2冊の「禁断の絵本」がある。

さらに、初めての試みがあります。
事前に、コンセントのご用意をお願いしていました。

三連休初日の午前11時。

いつもより、こじんまりとした人数でした。

「今日は、禁断の絵本が2冊、あるんですよ」
「それは、こちらです」

と表紙を見せます。

(え? どこが?)

表紙を見ただけでは、どこか禁断の絵本なのか、わかりません。

「すぐに、わかります、どこが禁断なのか」

と読み始めます。

すると、

「あ〜!」と、その場にいた子どもも大人も合点がいく。

(ね、禁断の絵本ですよね?)と目配せをするわたし。

読んだ絵本はこちら。

『ゆきのひのうさこちゃん』
(ディック・ブルーナ 文・絵 いしいももこ 訳 福音館書店)

この絵本は、わたしは高校1年生の誕生日に、部活の先輩がプレゼントしてくれたもの。

大切にずっと本棚にあった。

あるとき、久しぶりに、絵本を開くとなんと!

なんと!!

なんと!!!

シールがベタベタに貼られていたんです。

何かの雑誌についていたポケモンのシールみたいなのとか。

4ページにわたって。

しかも、うさこちゃんの涙に水色の色鉛筆で色を塗ってある、塗り絵じゃないし!

こんな汚い絵本は、人前で読んじゃダメ、という意味の「禁断の絵本」です。

だって、そこにどんな絵をブルーナさんが描いていたか、ちゃんと見えないんです。シールのせいで。

台無しです。

ただね。

わたしはあえて、このシールの貼られた絵本を読んでいます。

だって、「あるある」だと思うのです。

そのページを見た子どもたちは、ニヤニヤしてましたよね。

(やらかしましたね〜)みたいな。

そのときは、腹が立ったけど、今となっては、このシールの貼られたページこそ、愛おしい。

子どもと大人の絵本のある暮らし、ってそういうことなんだろうと思います。

その象徴としての、

わたしの禁断の『ゆきのひのうさこちゃん』なのです。

しかも。

わたしの持っている『ゆきのひのうさこちゃん』と
今、買える『ゆきのひのうさこちゃん』は違うのです。

どこが違うか、皆さんに見つけてもらいました。

大きく違うのは、「フォント」です。

わたしの『ゆきのひのうさこちゃん』は明朝体。

今の『ゆきのひのうさこちゃん』はゴシック体。

かなり印象が違います。

さらに。

中の言葉が、変わっているんです。
わたしの『ゆきのひのうさこちゃん』には
(以下引用)

あら あすこに ちいさな とりが!

(引用ここまで)

とあるのですが、今の『ゆきのひのうさこちゃん』は
(以下引用)

あら あそこに ちいさな とりが!

(引用ここまで)

となっています。

ひらがな1文字「す」か「そ」かの違いなのですが、わたしにとっては大きな違いです。

わたしは、「あすこ」という石井桃子さんの日本語が好き。
でも、今は使われないから、直されたんだろうなあ。

とかなんとか言い出したら、30分ではとても足りなくなります。

うさこちゃんだけで1時間は軽く喋れちゃうのに。

今回は、最初から、全部の絵本を読むのは無理だとわかっていました。




しかも、もう1冊、禁断の絵本の紹介のために、禁断のものを持参しました。

わたし、生まれて初めてです。

それは、お雛様。

うちのお雛様は、長女が生まれたとき、義母と二人で何軒も何軒もの人形店を探し回り、「このお雛様がいいね」と一致して、お迎えした木目込み人形の親王飾り。

気品があって、大好きなお雛様です。

お雛様を出し入れするときは、白い手袋をはめて、丁寧に丁寧に、触ります。

その、大切なお雛様をなんと、プチプチにくるみ、空き箱に入れ、原付バイクの荷台に乗せ、屋外へ連れ出すなんて、禁断の!

そんな絵本をご紹介したのです。

それは、

もりのひなまつり
(こいでやすこ作 福音館書店 2000年2月)

この絵本、タイトルからして、どんな物語だと思いますか?

そう、タイトルのとおり、お雛様が森でまつりを楽しむんです。

お雛様が! 森で!

禁断の絵本、ですよねえ。

うちのお雛様が森にいることを思うと、禁断の遊びのようでゾクゾクします。

ほんわかしたようなタイトルだけど、やってることは

かーなーり、禁断の(笑)ヨロコビをまとっています。

だから、ミクニ書店さんでこの絵本を紹介するために、わたしも禁断のことをしてみたのでした。

いや〜、ゾクゾクしました。

玄関に本来いらっしゃるはずのお二人の不在もゾクゾクします。

さらに、この絵本には、言葉では物語られない、絵で物語られている、サイドラブストーリーが繰り広げられてまして、そちらもゾクゾクしますよ。




そして、今回、初めて読み聞かせ会に持参したものがあります。

それは、CDラジカセ。

事前に、コンセントを用意してもらえるようミクニ書店さんにお願いしていました。

わたしのイチオシのわらべうたのCDをご紹介したかったのです。

いろんなわらべうたのCDを買って聞いてみたけど、わたしはこれがいちばんよかった。

子どもの声がいい。

末っ子が赤ちゃんのとき、ずっと聞いてました。

わらべうたを後から自分の体に入れた、そのためのCD。

ストリーミングで音楽を聴ける時代に、あえてのCDというのが良いのですよ。

全4巻のうち、4巻目だけでいいから、小さい子どもと暮らしている人は買ってほしいです。

にほんのわらべうた④ 楽譜とCD
(近藤信子 福音館書店 2001年4月)

 

 



というわけで、あっという間の30分間でした。


次回は、4月2日(水)です。
【お知らせ】4月2日(水) 11:00〜 ミクニ書店さんで読み聞かせ会

もちろん、聞くだけでも大歓迎です。

本屋さんにお客さんがたくさん来てくれるってことが、大事。

ただ、棚に刺さっているだけでは、気づきにくいその絵本の魅力をお伝えすることをしたい。

余計なおせっかいかもしれないけど。

そう思って、ミクニ書店の店長さんにお願いして始めました。11年前に。

次回で35回目になります。

申し込みや参加費は要りません。お気軽に遊びに来てくださいね。




今までのミクニ書店さんでのおはなし会のようす

【報告】ミクニ書店様にて読み聞かせ会 40人くらい 都会からも遠方からも

【報告】ミクニ書店様にて読み聞かせ会 目の前で推し絵本が買われていく快感

【報告】ミクニ書店様にて読み聞かせ会 ご紹介した6冊はこちら

【報告】書店様にて読み聞かせ会

【報告】書店で読み聞かせ会

【報告】ミクニ書店様にて読み聞かせ会

【報告】ミクニ書店様にて読み聞かせ会 ご紹介した6冊はこちら

そうそう、
保育園や幼稚園などでの出張読み聞かせのご依頼も
お受けしています。

お気軽にお問い合わせください。

https://osekkainaobasan.com/2021/07/03/event-ehon/

ブログ一覧