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小学生に赤ちゃん絵本? 『がたんごとんがたんごとん』

がたんごとんがたんごとん
(安西水丸 さく 福音館書店 1987年6月)


うちの末っ子の3か月児健診のとき、ブックスタートとしてもらった絵本。

赤ちゃん絵本。

汽車がいろんなものをのせて走っていき、終点で降ろして、走り去る。

小学2年生のクラスで、朝の絵本の時間に読みました。

「絵本は書いてあるとおりに読みましょう」が原則です。
わたしも、書いてあるとおりに読むこともあるのですが、今回はおしゃべりしながら読みました。

表紙を見せると、子どもたちが口々に
「家にある」
「読んだことある」
と嬉しそう。


「みんなが赤ちゃんのとき、生まれて3か月で市の健診を受けるのよ。
そのときに絵本を1冊、市がくれるの。
その絵本だよ。」

「売った」と言う男子児童。
「売ったかー」

(以下引用)
がたん ごとん
がたん ごとん
のせてくださーい
(引用ここまで)




「のせますか?」と聞きますと

「のせる!」と口々に。

「よいしょっと」



(以下引用)
がたん ごとん
がたん ごとん
(引用ここまで)




「次、何がのってくるかな?」と聞きますと

「赤ちゃん!」
「激辛ラーメン」

「ミルク、おっきすぎない?」とのツッコミも聞き逃さず。

次に待っているものを当ててもらう。
のせるかどうか、聞いてみる。
みんないろんなことをワイワイ言う。

「おしゃぶり!」
「赤ちゃん!」

「もう、のらないよ」
「哺乳瓶降りるんでしょ」
「コップの中に入れたらいい」

「えー!? 猫とネズミ!」
「無理だろ」
「誰か降りないと」

「そこにのるんだ〜」

「次、どうする?」と聞いてみる。

「猫の上にネズミを乗せて、先頭に赤ちゃん」



(以下引用)
しゅうてんでーす
みんな おりてください
(引用ここまで)




「なんかレストランみたい」
「ねこ、立ってる!」

やんや やんやの大喝采の大盛り上がり。

やっぱり、この絵本、面白い。

思わず「赤ちゃん絵本だけど、面白いね」と2年生に言ったら
「面白い!」と口々に同意してくれました。

彼らは、どうしてもこの汽車に赤ちゃんをのせたいみたいでした。
でも、赤ちゃんは、テーブルで待ってるのね。
いや、赤ちゃんというより、もうちょっと大きいかもしれない。

子どもの育ちに必要なものを運んで汽車は去っていく。

ミルク、おさじ、コップ(少しずつ練習)、りんごとバナナ(離乳)、ねことネズミ(友だち)…

明るいグリーンの地平を走っていく健気な汽車。

健気さがどこに現れるかというと、顔ですね。
眉毛の角度が変化する。口も。がんばってる。

この絵本は前の見返しに奥付があるんですね。

赤ちゃん絵本だけど、赤ちゃんじゃなくても、いい。




↓参考までに↓

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