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おすすめ絵本 絵本の選び方

2025年 上甲が買ってよかった絵本大賞発表

じゃじゃん。

毎年恒例 2025年 上甲が買ってよかった絵本大賞を発表します。

「買って」よかった絵本です。

2025年に出版された絵本とは限りません。
(いまさら、それを? という絵本もあるかもです)

すごーく個人的な、絵本大賞 です。
忖度なしです。

自分で買った絵本で、いただいた絵本は入れてません。

よかった、というのは、主に子どもたちに読んでよかった絵本、です。

買ったけど、まだ誰にも読んでない絵本は入れてません。
間違いなく名作絵本だよなとほぼ確信しているのですが、まだ読む場を得ていなくて泣く泣く選ばなかった絵本もあります。

数えてみたら、2025年は24冊の絵本を買いました。

月2冊ペース。
予想より少ない。
もしかしたら、数えそびれている絵本があるかも。

24冊のうち9冊を買ってよかった絵本賞とします。

8冊は順位をつけられませんが、大賞ははっきりしています。
最後にご紹介します。




1冊目。

まよなかのふとんおうこく
(作 ランディス・ブレア 訳 大友剛 瑞雲舎 2023年10月)



見た目以上に、想像以上に、子どもが喜ぶ絵本。
表紙を見せただけで「おもしろそー!」と声が上がる。
眠れないワトソン。
布団の中の王国を冒険する。
「ちっともねむくない」と繰り返しながら。

そんなワトソンにツッコミを入れるのが楽しい。
「眠そうじゃん!」

間違いなく買ってよかった絵本。

暗闇の恐怖と自分の王国の境界をゆるやかに解きさった『まよなかのふとんおうこく』




2冊目。

『リレーするじどうしゃ』
(平山暉彦 さく 福音館書店 かがくのとも 2025年10月号)

工事現場で働く車を眺めるのが好きな子どもは、一定数いる。
この絵本のいいところは、「クローラーしきゆあつショベル」などと、車の正式名称がちゃんと書いてあるところ。
子どもを子ども扱いしてない感じがいい。
知ってる子は得意げに答える。
ページをすぐにめくらず、次にリレーする自動車を当ててもらながら読むと盛り上がる。
「コマツ」が取材協力とあり、納得。
ハードカバー化希望。




3冊目。

すいちゃんはいそがしい
(企画 こどもの視点ラボ 写真 てんてん 学研 2025年2月)



子どもの時間を視覚化。
斬新。
どよめきが起きる。
写真絵本でこんなことができるんだ。
思い当たる節がある子はニヤつく。
オンザの前髪も超好み。

一瞬、のけぞるほどにびっくりするけど納得もする 『すいちゃんはいそがしい』




4冊目。

なにのこどもかな
(やぶうちまさゆき 福音館書店 1987年3月)

保育園の乳児組さんから大人まで幅広い年代の人に面白がってもらえることが確実。

なにのこどもかすぐにわかる。
答えることができる。
その喜びを味わえる。
がしかし、激しく難易度が高いものがぶっ込まれている。
なぜだ。
誰一人わからない。わからなすぎて笑っちゃう。
ラストの動物も、何気に難しい。
こどもの愛らしさと、親子でいるときの親密な空気の繰り返しが良き。

小学生に『なにのこどもかな』を読んでハッとしたこと






5冊目。

チョコレートパン
(長新太 福音館書店 2000年9月)


もはや無法地帯。
パンなのかと思ったら、池だし。
パンだけじゃなくて、いろんなものがやってくるし。
池が喋るし。
ツッコミし放題。
長さん最高。




6冊目。

ちょうちょむすび
(文=今江祥智 え=和田誠 BL出版 2000年2月 1963年10月私家版発行)


買えなくなっている絵本。
探して手に入れた絵本。
人と違う我が子を、人と同じようにしたい両親。
自分は自分と、人と違うことをまったく気にしていない本人。
(ヒョウだけど)
「自分は自分」と肯定するのは、難しい。
自己肯定感の高い子に育って欲しいと思っている身近な大人が、実は子どもの自己肯定感を率先して低めている、そういうことはあるかもしれない。
人からどう見られるかを気にするようなお年頃の子どもに、そして大人にも出会ってほしい。
読むと8分弱かかる。
読めるチャンスを狙っている。
モノクロのユーモラスであたたかい線。
和田誠さんってヒョウが好きなのかしらねえ。




7冊目。

アーサー王のひひひひひまご
(作:ケネス・クレーグル 訳:津森優子 瑞雲舎 2019年10月)


冒険の旅。戦いたい勇者6歳。

画面にちっちゃくちっちゃく描かれている。
読み聞かせには、遠目がきかないかもしれないが、このちっちゃさが、良い。健気。
「いざ、たたかわん!」と言葉遣いも勇ましい。
が、戦いたいのに、戦ってもらえない。
繰り返される肩すかしに、思わず笑っちゃうんだけど、「がんばれー」と応援したくもなる。
最後はなるほど、そういうオチかー。
子どもたちに喜ばれるのは間違いない。

強くなりたい男の物語を求める時期にぜひ『アーサー王のひひひひひまご』 




8冊目。

ほれ! ほれ! きょうりゅう
(作 アンジャリ・ゴスワミ 絵 マギー・リー 訳 大友剛 小学館 2024年9月)

仕掛け絵本。
発掘の穴が空いている。
穴からチラ見えしている骨。
なんの恐竜の骨が当ててもらう。
恐竜好きにはたまらない。得意げに大きな声で答える子がいる。
土の上の化石。
ページをめくると、当時の恐竜の姿と簡潔な特徴。詳しくし過ぎてないのが良い。
3歳くらいから、面白がってくれる。
最後は迫力の観音開き。歓声が上がる。
翻訳も良い。
「ほれ ほれ ほら ほれ ディグ ドン ドン」とリズミカルに繰り返される。
盛り上がる1冊。




そして、2025年 上甲が買ってよかった絵本大賞はこちら。

ぷくちゃんのすてきなぱんつ
(さく ひろかわさえこ アリス館 2001年2月)


2025年ナンバーワン絵本。

なぜに今までこんなにも最強な絵本を買わなかったのか。

0歳から100歳まで、あらゆる世代に読む。
喜ぶ。
トイレトレーニング中のリアルタイムの子の真剣さ。
ちょっと大きくなった子の、ちょっと自慢げな表情。
小学生たちの、小さな子を愛おしむ感じ。
パンツがちょっと恥ずかしい感じ。
失敗を繰り返すぷくちゃんを誰も蔑まない。
あたたかい時間が流れる。
2分あれば読む。

幼い子の失敗をドンマイドンマイとなぐさめる小学生たち『ぷくちゃんのすてきなぱんつ』




以上、2025年
上甲が買ってよかった絵本大賞の発表でした。



こちらは過去の「買ってよかった絵本」↓

2024年 上甲が買ってよかった絵本 ベスト8 を発表します

2023年 買ってよかった絵本ベスト6

2022年 上甲が買ってよかった絵本

2022年 上甲が買ってよかった絵本

2020年に買ってよかった絵本トップ4

2019年に買ってよかった絵本大賞

2018年に買ってよかった絵本 ベスト5を発表したい

2016年に買ってよかった絵本 ベスト5を発表したい





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