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高学年(小学6年生)への読み聞かせボランティア 雪が積もった朝
雪が積もった2月の朝。
6年生へ10分の読み聞かせ。
担任の先生はお休み。
積雪の影響かもしれません。
このクラスは、コの字に机を並べているのね。
お互いの顔が見えるようにってことかな。
今日は、読みたい絵本4冊で迷って、4冊持ってきたけど、やっぱり、この絵本を読もう。
「皆さん、おはようございます。
道路、凍ってるところあったでしょ。
転ばなかった?」
「転んだ!」
「すべった!」
「大丈夫?
怖かったよね」
「大丈夫、大丈夫」
「そっか、良かった。
わたしも今日は坂道凍ってて怖かったよ。
では、この絵本から読んでみたいと思います」
『もっとおおきなたいほうを』
(二見正直 作 福音館書店 2003年11月)
「打たないのかよ」
「火縄銃、火縄銃」
なんていう声が聞こえてきました。
大きさで競うのを諦めた王様の言葉は、ゆっくり読みました。
「だいじなのは おおきいことだけではない!
かずの おおさとか、みための はでさとか、
かたちの おもしろさとか、
それから もちはこぶための
かるさだって だいじなはずだ!」
賢い。
発想を切り替えた。
視点を変えた。
工夫した。
それを戦いのために使うことは、なんと馬鹿げたことだろう。
このお話、どうやってオチをつけるのか?
なんと、そうきたか〜。
平和に終わるのがよき。
賢さは、戦いのために使うなんて、ナンセンスじゃない?
という問いかけを6年生にしたかった。
「まだ、読んでも大丈夫かしら?」
「大丈夫。35分までだから」
「そっか。じゃあ、今日はこの絵本にチャレンジしてみたいんだけど、いいかな。
いいかなって言われても困るか」
「うん。聞いてみないとどんな絵本かわからないし」
「そりゃそうだね。じゃ、読むね。こちら。
あ。ちなみに『ざんねんな・・・』知ってる?」
「ああ、『ざんねんな生き物』シリーズ?」
合点顔の彼ら。
「そう、あのシリーズを書いたの、今泉、でしょ。(何故に呼び捨て)
この絵本を翻訳したのも、同じ今泉一族。」
「一族(笑)」
『きつねのファング』
(テサ・ポター 作 ケン・リリー 絵 今泉吉晴 訳 文渓堂 1999年4月)
「きつね、見たことある?」
「ないな。猿とか猪とかなら見たことあるけど」
「そうだよね、この辺にはきつねはいないよね」
6年生ならいけるかなと思ってチャレンジしてみた。
ストーリーのある科学絵本。
初めての冬を迎えたオスのきつねが、食べ物を探す。
一面の雪景色。
そう、この辺もまさにこんな景色になった。
食べ物探しはことごとく失敗する。うまくいかない。しかも、車に轢かれるというアクシデントもある。
脚を痛めて、やっと虫を食べることができたときには、我がことにようにホッとする。
雪の絵本、いくつか読みたいものがあったけれど、科学絵本的なこちらにしました。
この辺りは、ほとんど雪が積もることがないから、雪ってなんだか「ファンタジー」なんですよね。
実感、体感がない。
雪そのものが「ファンタジー」なので、絵本は科学寄りにしたかった。
1冊目は物語だったし。
しかも、この絵本に出てくる雪景色が、まさにこのあたりの風景に重なる。
彼ら6年生に読めるのは、小学校最後かもしれないから、「うまくいかないことがあっても、ファイト〜」という気持ちも、実は潜ませての選書なんだわ。
「では、これで終わりにします。
ありがとうございました。
帰り道も転ばないように気をつけてね」(わたしもね)

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